2008 Fiscal Year Annual Research Report
mRNA 3'末端プロセシングを標的とした遺伝子発現調節・RNA品質管理機構の解明
Project Area | Diversity and asymmetry achieved by RNA program |
Project/Area Number |
20112005
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
星野 真一 Nagoya City University, 大学院・薬学研究科, 教授 (40219168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 哲郎 独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメティシナル情報研究センター, 研究チーム長 (30273220)
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Keywords | 脊髄小脳変性症 / デアデニレーション / mRNA分解 / ストレス顆粒 / U7 snRNA / ヒストン / ノンコーディングRNA |
Research Abstract |
本年度においては、mRNA3'末端を標的とした遺伝子発現制御とRNA品質管理機構の解明を目的として、特に(1)脊髄小脳変性症の原因遺伝子産物Ataxin-2によるストレス時のポリA鎖を標的とした発現制御、(2)mRNA3'UTRに存在するシス因子によるポリA鎖分解の調節を介した遺伝子発現調節、(3)ポリA鎖をもたない唯一の例外であるヒストンmRNAのプロセシングに関わるU7 snRNAによるヒストンの新規発現調節機構について解析を進めた。 その結果、(1)Ataxin-2が、PAM2モチーフを介してポリA鎖結合蛋白質PABPのPABCドメインに結合することで、mRNAの安定性と翻訳、およびストレス顆粒の形成を制御していることを明らかにした。(2)癌抑制遺伝子産物TobはPABPとの結合を介して通常のmRNAのポリA鎖分解を制御しているが、それと同時に3'UTRに結合するRNA結合蛋白質を介して遺伝子特異的な発現制御をも担う可能性を示す結果を得た。(3)核内遺伝子発現制御におけるRNA因子の新機能を明らかにするため、核内RNAノックダウン実験によって、核内構造体に局在するU7 snRNAとMENε/βncRNAを特異的に分解した際の影響を解析した。その結果、U7の分解ではポリA付加ヒストンmRNAの異常蓄積と細胞周期の遅延が検出され、MENε/βの分解ではユニークな核内繋留mRNAの発現上昇が検出された。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Upfl potentially serves as a RING-related E3 ubiquitin ligase via its as sociation with Upf3 in yeast2008
Author(s)
Takahashi, S, Araki Y., Ohya Y, Sakuno T., Hoshino S., Kontani, K., Nishina H., and Katada, T.
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Journal Title
Peer Reviewed
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