2009 Fiscal Year Annual Research Report
mRNA3'末端プロセシングを標的とした遺伝子発現調節・RNA品質管理機構の解明
Project Area | Diversity and asymmetry achieved by RNA program |
Project/Area Number |
20112005
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
星野 真一 Nagoya City University, 大学院・薬学研究科, 教授 (40219168)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 哲郎 独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディシナル情報研究センター, 研究チーム長 (30273220)
|
Keywords | 脊髄小脳変性症 / デアデニレーション / mRNA分解 / ストレス顆粒 / U7 snRNA / ピストン / ノンコーデングRNA |
Research Abstract |
mRNA3'末端を標的とした遺伝子発現制御とRNA品質管理機構の解明を目的として、(1) 脊髄小脳変性症の原因遺伝子Ataxin-2によるポリA鎖分解の調節を標的とした発現制御、(2) mRNA 3'UTRに存在するシス因子によるポリA鎖分解調節を介した遺伝子発現制御について解析を進めた。その結果、(1) Ataxin-2が単独で翻訳抑制とポリA鎖分解抑制を引き起こすごとができる因子であることに加え、ストレス時にはリン酸化修飾をうけることを新たにした。ストレスシグナルがAtaxin-2のリン酸化を介してストレス時の翻訳抑制やポリA鎖分解抑制ないしストレス顆粒の形成を制御している可能性を明らかにした。(2) 癌抑制遺伝子産物Tobが、配列特異的RNA結合蛋白質であるCPEB3と相互作用することでポリA鎖分解酵素Caf1をmRNA上にリクルートし、その標的mRNAのポリA鎖分解を促進することで遺伝子発現を負に制御することを証明した。すなわち、癌抑制遺伝子産物Tobの生物活性が、それに関わる特異的因子のポリA鎖調節を介して制御されていることを明らかにした。 研究分担者は、核内ノックダウン法による解析によってU7 snRNAが、DNA合成阻害時にヒストン遺伝子の転写を負に制御していることを明らかにした。さらにU7結合タンパク質Lsm10, 11による同様の効果を観察し、この現象がU7 snRNPとしての新規機能によることを示唆した。
|
Research Products
(31 results)
-
-
-
[Journal Article] Transcripts of unknown function in multiple-signaling pathways involved in human stem cell differentiation2009
Author(s)
Kikuchi, K., Fukuda, M., Ito, T., Inoue, M., Yokoi, T., Chiku, S., Mitsuyama, T., Asai, K., Hirose, T., Aizawa, Y.
-
Journal Title
NUCLEIC ACIDS RESEARCH VOL.37
Pages: 4987-5000
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-