2012 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア・東南アジアの大気汚染による健康影響の評価
Project Area | Impacts of aerosols in East Asia on plants and human health |
Project/Area Number |
20120013
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本田 靖 筑波大学, 体育系, 教授 (20165616)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 里史 横浜国立大学, 環境情報研究科(研究院), 教授 (70217644)
|
Project Period (FY) |
2008-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 越境汚染 / 浮遊粒子状物質 / 黄砂 / 微小粒子状物質 |
Outline of Annual Research Achievements |
交付申請書では、「昨年までの死亡小票データを収集し、」とあるが、韓国、台湾との整合性を図るため、2010年までのデータとしたが、「計測グループ、3カ国共同研究によって得られた曝露情報を用いて、Kim教授、竹内助教とともに、越境汚染の死亡影響評価を行う。」という部分に関しては、実行できた。概要としては以下である。 1. 黄砂の影響は、国、死因によって異なり、北九州では害を及ぼすが、台北では逆に黄砂の飛んだ日に死亡数が減少していた。ソウルでは、循環器疾患で有害作用、呼吸器疾患で死亡率減少が認められた。 2. わが国への越境汚染の影響として、局所汚染の代表と考えられる二酸化窒素と、越境汚染の重要な物質の一つである粒子状物質との関連から解析し、九州地域では中国からの越境汚染が近年増加傾向にあり、東京などではそれほどでもなさそうであることが示された。これによる死亡への影響について、PM2.5という微小粒子状物質との関連を評価したところ、統計学的には有意ではないものの、越境汚染が顕著と考えられる福岡においてPM2.5の影響が強い傾向が示唆された。今後更に解析を重ねていく必要があることが明らかとなった。 なお、上記の結果を得るため、韓国、台湾の研究者とともに韓国においてワークショップを開催し、問題点の解決、方法論の改善を図ることができた。当初、日本に招待して行う予定であったが、関係国との調整の結果、ソウルでの開催となった。また、一部は、国際シンポジウムでも発表された。 総合解析の結果を論文として投稿中である。
|
Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)