2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Replacement of Neanderthals by Homo sapiens: testing evolutionary models of learning |
Project/Area Number |
22101004
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
青木 健一 明治大学, 公私立大学の部局等, 客員教授 (30150056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 亮介 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00453712)
川崎 廣吉 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (10150799)
若野 友一郎 明治大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10376551)
小林 豊 高知工科大学, マネジメント学部, 准教授 (70517169)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 学習戦略 / 文化進化 / 種間競争 / 学習スケジュール / 認知関連遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
ネアンデルタールおよびヒトを特徴付ける学習戦略が遺伝進化する条件、さらに両者の文化進化がそれぞれの学習戦略に如何に依存していたかを数理モデルによって明らかにすることを目的とした。加えて、学習戦略が生得的に決定されているとの立場から、ネアンデルタールとヒトの認知に関わる遺伝子の同定に努めた。 学習戦略の研究では、学習を生活史戦略の一部として捉えた(学習スケジュールと命名)全く新しい遺伝進化モデルに着手している(Aoki et al. 2012; Wakano and Miura 2014)。その目的は、累積的文化を支える学習スケジュールが遺伝進化する条件を明らかにすることである。今年度は、文化伝達が親子間で起きる場合にモデルを拡張しても、その条件が厳しいことが示された(Kobayashi, Wakano, and Ohtsuki 印刷中)。 文化進化の研究では、学習戦略が文化進化速度や文化多様性に及ぼす影響を厳密に解析し、先行研究の間違いを正すとともに多くの新知見を得た(Aoki 2015; Fogarty et al. 2015; Fogarty et al. 投稿準備中)。例えば、人口減少は必ずしも文化多様性の喪失を意味しない。また、ネアンデルタールとヒトの文化水準の違いによる種間競争モデルを構築する糸口をつかんだ。 一方、認知に関わる遺伝子の研究では、公募研究の早川敏之によるSiglecとST8SiaIIの未発表知見があるが、着目した変異型は残念ながらネアンデルタールとヒトの分岐前に出現している。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)