2014 Fiscal Year Annual Research Report
到達距離が異なる複数の相互作用が生み出すマクロな構造
Project Area | From molecules, cells to organs : trans-hierarchical logic for higher-order pattern and structures |
Project/Area Number |
22127003
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
近藤 滋 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (10252503)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 皮膚模様 / パターン形成 / 色素細胞 / ゼブラフィッシュ / 反応拡散 / アラン・チューリング |
Outline of Annual Research Achievements |
研究は順調に進行しており、当初の目的であった「ゼブラフィッシュの模様形成原理」に関しては、細胞レベルでの相互作用の組み合わせの発見、そのネットワークがTuringの原理を満たしていることを証明、既に論文発表も行っている。26年度は、得られた知見をさらに進めて、以下の3つの項目に関して研究を進めた。 1)Turing理論の単純化と一般化 実験から明らかになった相互作用に、当初予想されていたような「分子の拡散」は存在せず、変わりに細胞突起による遠隔刺激が使われていた。反応拡散によるパターン形成の必要条件は「近距離の活性化+遠距離の抑制」であり、拡散が無くても理論上は大きな問題は無いが、実験レベルで考えると現実の系への適用に問題となるので、遠隔刺激の種類に依存しないモデルを構築した。 2)色素細胞間相互作用におけるギャップジャンクションの機能 コネキシンの持つ2つの機能(ギャップジャンクション、ヘミチャンネル)のを別々に測定し、それぞれが模様にどの様な影響を与えるかを明らかにした。 3)インビトロの模様形成 これまで、インビトロでは細胞間の「追いかけ合い」が観察できるだけであり、究極の目標であるインビトロパターン形成には至っていなかったが、鰭を構成する細胞の高密度培養により、縞模様に近いパターンが作れるようになっている。今後、さらに条件を改良し、完全な縞模様を作ることを目指す。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(9 results)
-
-
-
-
-
[Presentation] 波が作る動物の模様と形2014
Author(s)
近藤 滋
Organizer
第7回 ChemBioハイブリッドレクチャー
Place of Presentation
東京大学 武田ホール
Year and Date
2014-10-04 – 2014-10-04
Invited
-
-
-
-