2015 Fiscal Year Annual Research Report
循環極少数細胞を標的とする閉鎖系高速細胞解析分離装置の開発
Project Area | Hyper Bio Assembler for 3D Celluler Innovation |
Project/Area Number |
23106004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中内 啓光 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40175485)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 閉鎖系高速細胞解析分離装置 / 末梢循環がん細胞 / 赤芽球 / 血小板 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまでにフローサイトメトリーによって3万個に1個骨髄中に存在する造血幹細胞を再現性良く分離同定することに成功している。一方で,フローサイトメトリーによる細胞分離には,抗体を用いた体外での細胞染色ステップが必須であることや,機器のオペレーションでの極めて高い専門性など簡便性に劣る部分も指摘される。加えて,妊婦末梢血中の胎児由来有核赤血球細胞などの極めて低頻度(数十万~百万個に1個の頻度)でしか存在しない細胞を血液中で確実に同定し,十分な情報を得るためには理論上数百ml以上の血液を必要とし,その採取と体外操作は容易ではない。そこで本研究では体外循環方式の閉鎖系高速細胞解析分離装置の開発によって,血液を体外循環させながら個々の細胞を高速で解析することを目標に据えている。この体外循環システムではフローサイトメーター解析で用いられるような体外での細胞染色操作を行うことができない。そこで,簡便に細胞を選別するためのパラメーター検討したところ、これまでに、マイクロ流路通過速度の違い(細胞の粘度の違い)によってヒト末梢血中に混在する癌細胞株を明らかな細胞集団の違いでとらえることが出来た。さらに、ヒトiPS細胞から作製した赤芽球株を分化させ、成熟赤血球と比較したところ、粘度に大きな違いが見られた。また、マイクロ流路を利用して血管内のシェアストレスを再現することで、巨核球株から血小板の効率的な産生を実現することが出来た。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)
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[Journal Article] Vascularized and Complex Organ Buds from Diverse Tissues via Mesenchymal Cell-Driven Condensation.2015
Author(s)
Takebe T, Enomura M, Yoshizawa E, Kimura M, Koike H, Ueno Y, Matsuzaki T, Yamazaki T, Toyohara T, Osafune K, Nakauchi H, Yoshikawa HY, Taniguchi H
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Journal Title
Cell Stem Cell
Volume: 16(5)
Pages: 556-65
DOI
Peer Reviewed
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