1989 Fiscal Year Annual Research Report
がん細胞におけるヘムオキシゲナーゼ遺伝子の発現に関する研究
Project/Area Number |
01015008
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
柴原 茂樹 東北大学, 医学部, 教授 (70206142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石沢 志信 東北大学, 医学部, 助手 (60158748)
福士 靖江 東北大学, 医学部, 助手 (20125644)
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Keywords | ヘムオキシゲナーゼ / ストレス / 遺伝子発現 / 転写因子 / ヘム |
Research Abstract |
1.HOTFはラットヘムオキシゲナーゼ(HO)遺伝子の基礎レベルの発現に必須な該内蛋白質である。HOTFが結合する領域は、APー1(発がんプロモーターであるTPAによる遺伝子発現の誘導に関与する蛋白質)が結合する塩基配列を含んでいるが、HOTFはAPー1とは異なる。 2.HOTF(ラット由来)はヒトHO遺伝子プロモーターに結合し、試験管内転写を促進する。 3.HOTFが認識する塩基配列は、アデノウイルス2型の後期主要プロモーター(MLP)のシスエレメントと同一である。そこで、MLPに結合する転写因子(MLTF)をヒトHeLa細胞より部分精製し、MLTFがヒトHO遺伝子にも結合しその転写を促進することを示した。 4.MLTFはラットHO遺伝子のHOTF結合部位にも結合する。 5.熱ショック蛋白質であるラットHOと異なり、ヒトHOは熱ショックでは誘導されない。しかし、HeLa細胞をカドミウム処理すると、HOの誘導が起こるので、ヒトHOも一種のストレス蛋白質である。一方、MLTFはフィブリノーゲンやメタロチオネインなどの急性相反応因子遺伝子の基礎レベルの発現に必須な蛋白質であるので、ヒトHOも急性相反応因子の一つであると推定される。 6.ヒト急性単球性白血病細胞(THPー1)をTPAで処理すると、本来浮遊している細胞がデイッシュに付着するようになるが、その変化に先立ちHO遺伝子の発現が誘導される(3時間で最高値)。
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Research Products
(1 results)