• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1989 Fiscal Year Annual Research Report

子宮頚部異形成の発生要因に関する疫学的研究

Research Project

Project/Area Number 01015012
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

清水 弘之  岐阜大学, 医学部, 教授 (90073139)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 守田 則一  福岡大学, 医学部, 助教授 (40041305)
Keywords子宮頚部異形成 / レチノール / カロチン / ケース・コントロール研究
Research Abstract

1.目的 子宮頚部の異形成は、子宮頚がんの前がん病変として注目されているが、その発生要因は明らかでない。本研究の目的は、食生活を中心とした面接と血清中のビタミンAに焦点を当て、分析疫学・血清疫学手法で、子宮頚部異形成の発生要因を研明することにある。
2.方法 某検診機関へ子宮頚部異形成ありとして紹介されてきた新患者をケースとし、同所を一般健康診査の目的で受診した女性の中から、受診日と年齢でマッチさせたコントロール1名を選び、157組のペアを作った。既往歴、妊娠、出産等に関する質問の他、ビタミンAに関しては、緑黄色野菜、乳製品、果物、肉類、海草類計22品目について写真を利用して過去1週間の摂取量を質問し、四訂食品成分表を用いて、総量を換算推定した。対象者それぞれに研究目的を説明し、承諾を得て採血し、光散乱法を応用したレーザーネフェロメトリを用いて、血清中のレチノール値を測定した。採血拒否者が約10%あり、分析に用いたのは141ペアであった。
3.結果 ケースおよびコントロールの平均年齢は、47.9歳、48.1歳であった。コントロールには未婚者が4例あったが、ケースに未婚者はなかった。ケースの初婚年齢、初回妊娠、出産年齢はともに遅かったが、妊娠・出産回数は多かった。初潮、閉経年齢に差はなかった。既往婦人科疾患、避妊方法、性交回数に差はなかった。飲酒、喫煙習慣にも差はなかったが、ケースにおいて夫の喫煙率が高かった。身長には差がなかったが、ケースの体重が軽かったので、体重当りのレチノール摂取量、カロチン摂取量を算出した。ともにケースで多量摂取の傾向にあったが、統計学的な有意差はなかった。しかし、血清中のレチノール値は、ケースの方がコントロールより約5%低く、その差も有意であった(p=0.032)。

URL: 

Published: 1993-03-25   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi