1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01045010
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Research Institution | Ocean Research Institute, University of Tokyo |
Principal Investigator |
平 啓介 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50013579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
EPPLEY R. スクリップス海洋研究所, 教授
MULLIN M. スクリップス海洋研究所, 教授
SPIESS F. スクリップス海洋研究所, 教授
中田 英昭 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60114584)
藤本 博巳 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)
大和田 紘一 東京大学, 海洋研究所, 教授 (30013585)
小池 勲夫 東京大学, 海洋研究所, 教授 (30107453)
杉本 隆成 東京大学, 海洋研究所, 教授 (40004428)
川口 弘一 東京大学, 海洋研究所, 教授 (40013586)
沖山 宗雄 東京大学, 海洋研究所, 教授 (00111584)
瀬川 爾郎 東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)
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Keywords | 東京大学海洋研究所 / スクリップス海洋研究所 / 地球圏変動 / 海洋の動態 / 資源変動 / 海洋の炭素循環 / 太平洋の深層循環 / 海底観測 |
Research Abstract |
東京大学海洋研究所は太平洋の対岸に位置する米国スクリップス海洋研究所と平成1年度から,地球圏変動にともなう海洋の動態を解明するために共同研究を行った。研究分野が海洋物理学、海洋化学、海底物理学、海洋生物学そし水産学と広いが、平成1年度に白鳳丸がスクリップス海洋研究所に寄港して全分野について研究計画の打ち合わされ、今年度はそれに基づいて実施した研究成果について研究者の派遣ならびに交信によってとりまとめを行った。資源環境学については淡青丸航海において平成2年、3年の冬季に薩南海域で実施したマイワシの資源調査の結果とスクリップス海洋研究所がカルフォルニア沖で実施している調査結果と比べた。資源変動を予測するための海洋環境変動モデルをそれぞれ海域について構築することができた。これらの資源環境学的研究は英文モノグラフとして刊行することになった。中立フロ-トの追跡による太平洋の深層循環の直接観測はスクリップス海洋研究所のデ-ビス教授が南極環海と熱帯海域においてアリスフロ-トの追跡実験を、東京大学海洋研究所では平啓介が中心になって四国海盆ならびに黒潮続流域でソ-ファ-フロ-ト追跡実験を実施しており、デ-タの交換を行った。また、ワシントン大学のライザ-教授は西太平洋でレイフォスフロ-トの追跡実験を予定しており、これに基づいて深層流の統計学的特性の研究を行うことになった。 海底磁力計と電位差計による海底観測は東京大学海洋研究所では瀬川が中心に、スクリップス海洋研究所ではスピ-ス教授のグル-プが実施しており、相互のデ-タ交換を行った。海洋の炭素循環について、国際共同研究の一環として白鳳丸による北西太平洋における観測を平成3年5月に実施した。また、太平洋熱帯域ではスクリップス海洋研究所が8月に観測を実施した。これらのデ-タ解析を行って、研究をとりまとめた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Honjo,T.,M.Yamaguchi,O.Nakamura,S.Yamamoto,A.Ouchi & K.Ohwada: "A relationship between winter water temperature and the timeing of summer Gymondinium nagasaki-enise red tides in Gakasho Bay" Nippon Suisan Gakkaishi. 57. 273-282 (1991)
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[Publications] Oh,S.,K.Kogure,K.Ohwada and U.Simidu: "Correlation between possesion of a respiration dependent Na+-pump and Na+ requirement for growth of marine bacteria." Appl.Env.Microbiol.57. 1844-1846 (1991)
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[Publications] Nakata,H.,S.Kimura,M.J.Kishi and T.Fujiwara: "Environmental constrants on the sand lance population in the Seto Inland Sea." Marine Pollution Bulletin. 23. 195-199 (1991)
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[Publications] 大和田 紘一(分担執筆): "海洋微生物とバイオテクノロジ-" 技報堂, 370 (1991)