社会学における理論と概念のフォ-マライゼ-ション

1989 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 01301027
• Research Institution: Fukuoka University
• Principal Investigator: 小林 淳一 福岡大学, 人文学部, 教授 (20113243)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 平松 闊 甲南大学, 文学部, 教授 (30030042) ; 三隅 一百 九州大学, 教養部, 助教授 (80190627) ; 久慈 利武 三重大学, 人文学部, 教授 (40024484) ; 都築 一治 流通経済大学, 社会学部, 助教授 (20180028) ; 今田 高俊 東京工業大学, 工学部, 教授 (00107517)
• Keywords: 数理社会学 / フォ-マライゼ-ション / モデル

Research Abstract

本年度は、われわれグル-プのこれまでの研究をさらに展開し、既存の著名な社会学理論と概念のフォ-マライゼ-ションを試み、独創的なモデルの構築の準備とした。研究テ-マとして、とりあげられたものは以下のとおりである(一部のみ掲載)。
1.ブラウの組織構造論
2.予言の自己成就(微分方程式による)
3.役割の概念
4.権力の概念(ゲ-ム理論による)
5.ピ-タ-の法則
6.公理論的方法
7.社会ネットワ-ク(偏ネット・モデルによる)
8.バス待ち社会の構造(コンピュ-タ-・シミュレ-ションによる)
具体的には、ニュ-ズレタ-ほかによる日常的情報交換と、研究会・研究合宿における討論をとおして、共通情報の集積、分担研究の相互批判、今後の研究の方向づけをおこなった。その成果を、来年度に発行予定の論文集に収録しうるよう、研究代表者と分担者を中心に、他の研究者との協同体制のもと、準備を進めている。

Research Products

• [Publications] 小林淳一: "教育機会の不平等に関する微分方程式モデル" 福岡大学人文論叢. 21. 101-107 (1990)
• [Publications] 都築一治: "職歴研究における移動と時間" 理論と方法(数理社会学会発行). 4. 25-40 (1989)
• [Publications] 久慈利武: "トラバ-スによるホ-マンズ「社会行動」論の公理化の検討" 三重大学人文学部研究紀要. 7. (1990)