1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01302044
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
浜田 政則 東海大学, 海洋学部, 教授 (30164916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 茂 鳥取大学, 工学部, 助教授 (80135532)
東畑 郁生 東京大学, 工学部, 助教授 (20155500)
北原 道弘 東海大学, 海洋学部, 助教授 (60135522)
若松 加寿江 早稲田大学, 理工学研究所, 特別研究員 (10132789)
安田 進 九州工業大学, 工学部, 助教授 (90192385)
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Keywords | ウォ-タ-フロント / 液状化 / 地震動の増幅 / 海底地盤 / すべり / 津波 |
Research Abstract |
平成2年度の研究実績の概要は以下の通りである。 (1)非線型地盤モデルを用いた埋立て地盤の地震応答解析により、ウォ-タ-フロントに想定される地震動の一般的特性を明らかにした。また、前年度に実施した埋立て地盤の地震観測記録および常時微動観測記録の分析結果と本年度の応答解析結果を総合して、埋立て地盤における標準的な耐震設計外力について提言を行った。 (2)既往の液状化判定手法を整理・分析し、埋立て地盤の土質特性を考慮した液状化判定手法を提案した。提案された手法を用い、東京湾の代表的埋立て地盤について液状化の可能性を検討した。さらに液状化の可能性の高い埋立て地盤については、液状化層の厚さおよび傾斜度等にもとづいて地盤の側方移動量および沈下量の予測を行った。 (3)前年度実施した数値解析結果をもとに、海底地盤のすべりなど耐震安定性の判定手法を提案し、東京湾の埋立地の海底地盤2例について適用することにより、手法の実用性、簡便性を確認した。 (4)前年度実施した津波の遡上実験結果をもとに、遡上領域の推定手法の提案を行った。本手法を用い、駿河湾の代表的埋立て地盤について東海地震による遡上領域を解析して、各種建物およびライフライン施設への影響を検討した。 (5)軟弱地盤の地震応答特性、液状化による地盤変状、海底地盤のすべりおよび津波の遡上を同時に考慮したライフライン施設の被害予測手法について基礎的な検討を行った。また、ウォ-タ-フロント内における各種ライフライン施設の相互作用とその定量的評価手法についても予備的な検討を実施した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Masanori Hamada: "Estimation of Earthquake Damage to Lifeline Systems in Japan" Proceeding of 3rd JapanーU.S.Workshop on Earthquake Resistance of Lifeline Facilities and Countermeasures for Soil Liquefaction. I. 10-25 (1991)
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[Publications] 浜田 政則,安田 進,若松 加寿江: "液状化による地盤の大変位とその被害" 土と基礎. 38ー6. 9-14 (1990)
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[Publications] Susumu Yasuda;Hideo Nagase: "A Simplified Procedure for The Analysis of The Permanent Ground Displacement" Proceeding of 3rd JapanーU.S.Workshop on Earthquake Resistance of Lifeline Facilities and Countermeasures for Soil Liquefaction. I. 102-110 (1991)
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[Publications] 若松 加寿江・安田 進,浜田 政則・吉田 望: "埋立地における液状化履歴(その1)液状化発生と埋立て後の継過年数との関係" 第25回土質工学研究発表会発表講演集. 869-870 (1990)