1990 Fiscal Year Annual Research Report
日本占領と戦後保守外交の構造に関する総合研究ー財務から安保改訂までー
Project/Area Number |
01450077
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
進藤 榮一 筑波大学, 社会科学系, 助教授 (70041093)
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Keywords | 日本占領 / 保守外交 / 戦後史 |
Research Abstract |
初年度に収集できなかった欧米,日本側の第一次,第二次文献の資料収集に完全を期すべく努めた。特に近年再活性化の動きを見せる冷戦期研究に関するアメリカの研究者の資料図書を多数購入し、読了した。 日本側関係者のインタヴュ-(特に安保以後関係)についてと、アメリカ側インタヴュ-のために若干の旅費並びに謝金が計上された。 海外研究者,とくにジョン・ダウワ-及びアンドリュ-・ゴ-ドンの両氏と、日本において種々戦後史関連の研究上の打ち合わせ、討議、資料の突き合わせを行なった。そのための会合費、連絡費が計上され消費された。 また時代区分としては、安保以後に焦点を移し、50年代中葉における保守合同の過程と、その過程が、日米関係と日ソ関係とに対して及ぼした意味について考究を重ねた。 日米関係の反面としての日ソ関係については、とくに当時のソ連側の訪米決定者の動きにメスを入れ、併せて朝鮮戦争とスタ-リン体制の崩壊後の“新しいソ連"の分析に力を入れた。 研究成果はいまだ一冊の本の結実にまでは至らないが、とりあえず中間報告をして次の二編の論文にまとめることができた。 (1)“Soviet Foreign Policy towards Japan in the Early Cold War Period"Journal of Law and Politics,Tsukuba Univ.1991年3月。 (2)“「見えない」日本の「見える」特質"『経済評論』1991年3月。(ジョン・ダワ-・カリフォルニア大学教授との対談) (3)“Divided Territories and Hu Origins of the Cold War"Journal of Law and Putifics,Tsukuba Univ 1990年4月
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