• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1990 Fiscal Year Annual Research Report

臨床生検標本の2Gyに対する放射線感受性テストの確立とその臨床応用

Research Project

Project/Area Number 01480275
Research InstitutionKeio University, School of Medicine

Principal Investigator

橋本 省三  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40050348)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中山 俊威  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (90189077)
西口 郁  慶応義塾大学, 医学部, 助手 (20198451)
伊東 久夫  慶応義塾大学, 医学部, 助教授 (20095574)
Keywords細胞生存率 / 培養細胞 / 初代培養細胞 / プレディクティブ・アッセ- / 癌放射線治療
Research Abstract

細胞生存率の測定は、以下の方法を用いた。24穴microplateの各々のwellに細胞を播種し、well毎に異なる線量を照射した後、各wellで増殖した細胞を染色した。各wellをビデオカメラで撮影した後、lwellを縦横64×64の4096の微小部分に分割し、各々の微小部分が染色されたか否かにより、wellあたりの染色された面積を求めた。生存率は非照射群の染色面積と比較して算出した。しかし、colony法による生存曲線と比べると、曲線の傾きが緩やかになり、照射線量との関係を明確に難かった。増殖した総細胞数を評価の対象とするためには、細胞の立体的重なりも評価すべきであると考えられた。したがって、微小部分における染色性の濃度因子を加味して、濃度勾配より細胞の重なりを求め、面積と濃度勾配の積から細胞数を算定するように画像処理法を変更した。この結果、colony法と極めて類似した生存曲線を得られるようになった。M.D.Andersonガンセンタ-より送付された検体を、本研究により開発したシステムで解析したところ、同一の結果が得られてた。
colony法により生存曲線上shoulderを持つ培養細胞に、0.5Gyの照射を行ない、このプログラムで生存曲線を算出すると、非照射対照群より細胞数が多くなった。放射線感受性の極めて高い神経芽細胞腫細胞は、この現象を示さなかった。その意義については今後細胞の形態学的変化を含めて、低線量の照射が細胞分裂刺激作用を示すのか否かを検討する。臨床材料を用いた初代培養細胞による癌の放射線感受性試験は、研究の開始時は細菌感染により、培養細胞を作成することが困難であったが、多剤抗生物質の使用により最近は成功している。少しずつ検体が蓄積されてきたが、未だ臨床的評価をするところには達していない。今後も検体を蓄積し、次年度末までには患者の放射線感受性との関連を、明らかに出来るものと考えている。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi