1989 Fiscal Year Annual Research Report
食品の機械的特性の定量化と嚥下閾までの咀嚼機能について
Project/Area Number |
01480460
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
小科 堯彬 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50076022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠本 哲次 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (70186394)
土佐 淳一 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (50148459)
更谷 啓治 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (60170817)
田中 昌博 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60163573)
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Keywords | テススチャ- / 咀嚼運動 / 顎機能異常 |
Research Abstract |
咀嚼機能は左右顎関節の規制を受け、さらに下顎に付着する咀嚼筋群の活動により制御されている。このような環境条件で、ヒトは同一食品の咀嚼時にはほぼ一定の法則性をもった咀嚼経路を示すとともに、食品に応じて咀嚼力、咀嚼回数をも決めている。しかしながら、これまで咀嚼機能を観察するために用いられてきた被験食品は、定性的には分類されていたものの定量化されるまでに至っていない。 そこで、一般的な被験食品のテクスチャ-すなわち歯ざわり、きめ、こし、脆さ、付着性など咀嚼中に感じる物理的性質を定量化する。次にその被験食品を正常有歯顎者に咀嚼させて、咀嚼開始直後から嚥下閾までの顎運動を、各被験者ごと、各被験食品ごとに比較・検討することを本研究の目的とし、平成元年度までに以下の結果を得た。 1.今回、顎運動計測のために用いた被験食品(チ-ズ、カマボコ、タクアン、ボンタンアメおよびスルメ)は、それぞれ異なったテクスチャ-を有することが定量的に明らかになった。 2.咀嚼運動経路は、食品のテクスチャ-のうち硬さばかりでなく、凝集性、ガム性、付着性、粘着性および脆さなどの影響も受けることが明らかになった。 今後、さらに顎機能異常患者の咀嚼運動経路の分析を行い、正常有歯顎者の結果と比較・検討していきたい。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 河野亘: "食品テクスチャ-と咀嚼運動経路との関連性" 医用電子と生体工学. 27(Suppl.). 436 (1989)
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[Publications] 河野亘: "顎機能異常患者において咀嚼時痛を誘発する食品テクスチャ-" 日本補綴歯科学会雑誌. 34. (1990)
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[Publications] Wataru Kawano: "Influence of Food Texture on Masticatory Movement in Man" Journal of Dental Research. 69(Special Issue). (1990)