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1990 Fiscal Year Annual Research Report

クシャ-ナ時代におけるアビダルマ教義学形成の研究

Research Project

Project/Area Number 01510017
Research InstitutionOtani University

Principal Investigator

宮下 晴輝  大谷大学, 文学部, 講師 (70148360)

Keywordsabhidharma / 自性決定 / 説一切有部 / Abhidharmakos^^′abha^^ーs__・ya / Maha^^ーvibha^^ーs__・a^^ー / Tattba^^ーrtha^^ー / Nya^^ーya^^ーnusa^^ーrin__・i^^ー / Laksana^^ーnusa^^ーrin__・i^^ー
Research Abstract

今回の科学研究費補助によって、(1)『阿毘達磨大毘婆沙論』以前の説一切有部の諸論書の研究とパ-リ・アビダルマとの比較研究、(2)『阿毘達磨大毘婆沙論』における論題整理、(3)『瑜伽師地論』との比較研究、(4)Tattua^^ーrtha^^ーによる『順正理論』との比較研究、(5)パ-リ小部中のTheraga^^ーgha^^ー,Patisambhida^^ーmaggaやVisuddhimaggaに見られる「ダルマヴァ-ダ」思想の位置付け等々を計画していた。前年度までに、(1)『阿毘達磨大毘婆沙論』以前の説一切有部の諸論書の研究とパ-リ・アビダルマとの比較研究、(2)『阿毘達磨大毘婆沙論』における論題整理の二点にわたっての研究を進めた。その成果の一つが、説一切有部の数義学が、『阿毘達磨大毘婆沙論』にいたって非常に大きな変容展開を成し遂げているということであった。その変容の一般的な特徴をいえば、修道論上のいくつかの教義概念が、それまでは一個体相続に関わって述定されていたのに対し、個々の瞬間的な法の概念を基礎にした概念へと変容していることである。
このような変容の背景を探ることが本年度の課題であった。そのために、(3)、(4)、(5)の個別テ-マに取り組んだ。その中でも、特に『倶舎論』の註釈書である安慧のTattua^^ーrtha^^ーは、極めて特異な位置をもっている。『倶舎論』のその基本的な立場が『瑜伽師地論』の影響を決定的に受けていることは、本研究代表者によって、これまでに明らかにされてきた。その際だった論争点は、説一切有部の諸法の自性決定というところにある。『倶舎論』は、この説一切有部の基本路線を批判した。それを受けて立った衆賢の『順正理論』は、説一切有部の基本路線を再構築しようとする。そして安慧はそれをさらに批判するのである。
本研究は、Tattua^^ーrtha^^ーの重要性を再確認することとなった。そこで本研究の成果としてTattua^^ーrtha^^ーの本文校訂テクストの一部とその翻訳、及びそれに対応するLaks__・an__・a^^ーnusa^^ーrin__・i^^ーの本文校訂と翻訳を対照させて、公表出版することとした。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 宮下 晴輝: "涅槃についての一考察" 大谷学報. 261. 17-35 (1990)

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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