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1989 Fiscal Year Annual Research Report

幕末における町奉行所の研究

Research Project

Project/Area Number 01510203
Research InstitutionKomazawa University

Principal Investigator

南 和男  駒沢大学, 文学部・歴史学科, 教授 (80072057)

Keywords町奉行所 / 江戸 / 外国奉行 / 与力 / 同心 / 別手組 / 箱館産物会所 / 幕末
Research Abstract

本研究は、幕末における町奉行所の組織ならびに機能の基礎的研究を行ない、その実態を明白にし、江戸市政のみならず幕政史研究、ひいては広く近世史の研究に役立たせようとするのを目的とした。
上記の研究目的にもとずき、幕末の町奉行所に新設をみた分掌のなかで、とくに重要と思われる外国掛ならびに箱館産物会所取締掛について焦点をあて、史料収集ならびに調査研究を試みた。
外国掛は安政4年11月に設けられたものであり、最初は米人の警衛を対象としたもので同心4人にすぎなかった。しかし露・英・仏人なども担当するようになり、同心数もしだいに増加して、文久元年には南北あわせて与力14人、同心87人にもたっし町奉行所内最大人数の分掌となった。具体的には安政6年外国人宿寺警備として東禅寺詰外国掛下役、善福寺詰外国掛下役などが設けられている。
外国奉行は安政5年7月の新設であるが、異国人警衛の任は依然として町奉行所の担当するところであった。文久2年正月、外国奉行御用出役として300人が徴収され、翌2年9月別手組の成立により、異国人警衛の主体は町奉行所より別手組に移った。
箱館産物会所は幕府の全国経済統制をめざす機関として、江戸・大坂・長崎など全国の主要地に設けられたものである。同所の江戸での機能はほとんど知られていないが、同会所にたいし、町奉行所より取締掛与力同心が任命されている。目下史料収集の段階であり、引き続き今後の研究課題としたい。

URL: 

Published: 1993-03-25   Modified: 2016-04-21  

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