1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01540531
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
武田 穣 名古屋大学, 農学部, 助手 (70155026)
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Keywords | 植物培養細胞 / プロプラスチドDNA / DNA複製 / オルガネラDNA |
Research Abstract |
タバコ培養細胞BY2を用い、定常期の細胞を新鮮培地に移植することにより、プロプラスチドDNAが核DNAに先行して複製されることを見出した。この反応は、プロトプラスト状態でも観察された。 ^3H-チミジンによって、新生DNAをラベルした実験から、DNA合成は、移植後20分程度経ってから始まることが明らかになった。更に、^3H-チミジンのラベルをマ-カ-にして、複製中間体の精製法を検討したところ、一本鎖DNAと二本鎖DNAを分離できるBenzoylated NophtoylatedDEAE-セルロ-スカラムを用いて、10〜20倍に濃縮することが可能となった。この複製中間体濃縮分画をプロ-ブとして、サザンハイブリダイゼ-ションを行なったところ、Inverted Repeatを含む断片がやや高くハイブリダイズした。ただし、まだバックグラウンドが高いため、このバックグラウンドを除くための工夫を行なっている。 複製中間体を濃縮した分画を電子顕微鏡で観察すると、複製に伴なうEyeが観察される。主に、二本とも二本鎖のEyeを選び、DNA断片の長さを測ることによって、制限酵素切断図上のどの位置にEyeが多く観察されるかを検討した。三種の制限酵素を用いた結果、I nverted Repeat中に1ヶ所、Large Single Copy Region中に1ヶ所Eyeがまとまっている所が見出された。更に、一分子中で、複数の起点から複製が始まり得るのかどうか検討中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Miwa,N.,Y.Takeda and S.Kuwatsuka: "Plasmid in the degrader of herbicide thiobencarb isobted from soil" I.Pesticide Sci.13. 291-293 (1988)
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[Publications] Takeda,Y.and T.Iwamura: "A c-myc like DNA Seguences in Chlorella"