1989 Fiscal Year Annual Research Report
北上・阿武隈・飛騨山地の上部古生界の岩相層序と化石動物群の比較研究
Project/Area Number |
01540641
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田沢 純一 新潟大学, 教養部, 助教授 (50108453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 篤 新潟大学, 教養部, 講師 (00183947)
新川 公 新潟大学, 教養部, 助教授 (50134903)
長谷川 美行 新潟大学, 教養部, 教授 (80018572)
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Keywords | 南部北上山地 / 北部北上山地 / 阿武隈山地東縁部 / 飛騨外縁帯 / 斗賀野サブテレ-ン / ペルム紀腕足類 / 北方型・テチス型混合動物群 / ジュラ紀放散虫 |
Research Abstract |
1.南部北上山地と飛騨山地(飛騨外縁帯)に分布する古生層の岩相層序・化石内容について既存の試料を検討した結果、それらが相互に似ており、地体構造的に両者は一連のものであると予想されるに至った(田沢,1989)。 2.南部北上山地・阿武隈山地東縁部・飛騨外縁帯のペルム紀腕足類動物群は、北方型とテチス型の両者がまじる混在群集であり、シホテアリン南部のものと属構成がよく似ている(Nakamura & Tazawa in Ichikawa,印刷中)。特にそれらのうちの中期ペルム紀腕足類動物群は、シホテアリン南部(ウラジオストク)・中国東北部(吉林省南部)・内蒙古東部(翁牛特帯)のものと北方区・テチス区の要素の混合の程度が似ており、さらにカタイシア型の植物化石を産することでも共通する。おそらくこれらの地域はペルム紀の当時、中朝地塊周辺の大陸棚の一部をなしていたと考えられる(Tazawa in Liu et al.,印刷中)。 3.南部北上山地-飛騨外縁帯の外側のテレ-ン、すなわち、北部北上山地と西南日本内帯・外帯のジュラ紀テレ-ンの位置関係を考察するうえで、これらの地域に普遍的に存在するチャ-ト・砕屑岩シ-クェンスの比較が重要である(松岡,1989)。 その具体例として、北部北上山地田老帯と西南日本外帯斗賀野サブテレ-ンの岩相層序と放散虫化石を比較検討した結果、両者が連続する可能性があることがわかった(松岡,1990)。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 田沢純一: "南部北上山地と飛騨外縁帯の古生層の比較(予察)" 地球科学. 43. 224-230 (1989)
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[Publications] 松岡篤: "ジュラ紀テレ-ンをつなぐ鍵-チャ-ト・砕屑岩シ-クェンス-" 構造地質. 34号. 135-144 (1989)
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[Publications] 松岡篤: "北部北上山地田老帯槇木沢層からのジュラ紀中世放散虫化石の産出" 地質学雑誌. 96. 239-241 (1990)
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[Publications] 市川浩一郎(編): "Pre-Cretaceous Terranes of Japan" 日本印刷,大阪, 350 (1990)
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[Publications] Liu,X.,Huang,B.,市川浩一郎,石井健一(編): "Pre-Jurassic Geology of Inner Mongolia,China-Report of China-Japan Cooperative Research Group,1987-1989-" 松屋印刷,大阪, 200 (1990)