1989 Fiscal Year Annual Research Report
配管モデルエンジニアリングに関するCADシステムの開発
Project/Area Number |
01550121
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Research Institution | 九州芸術工科大学 |
Principal Investigator |
川北 和明 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (30037832)
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Keywords | 配管CAD / モデルエンジニアリング / 立体モデル / 図面生成 / 映像処理 |
Research Abstract |
複雑な配管の高度化設計について、現在モデルエンジニアリング手法が進展している。本研究では、これをさらに発展させて配管立体モデルから自動的に三面図を生成するCADシステムの開発を行なう。 研究計画通りに、モデル作成用の加工機器具を購入した後、圧力容器ポンプ等の機器配置と一系統の配管について、立体モデルの作成を完了した。そのモデルをもとにスライド写真によりモデルの平面・正面・側面を映像化し、クリスタイザの背面にプロジェクタで投影して、配管位置の三次元デ-タの入力を行なった。クリスタイザの購入により、背面からの透過光でディジタイズ可能となった。 この三次元デ-タは、写真映像が透視投影であるため、正投影による三面図を得るにはデ-タの補正が必要である。この補正をコンピュ-タで行なう予定であったが、新しいアイデアを得て、モデルを映像化する際に直接三面図に相当する映像を得る光学的手法の開発に取り組み、試行的な実験を行なった。その結果、デ-タの面倒な補正を必要とせずに立体モデル・図面変換の非常に効率的な手法を確立できることが分かった。この方法を用いて、コンピュ-タで一系統の配管モデルの図面変換に成功した。この成果をもとに、研究計画に従って多系統の配管モデルを作成し、色別フィルタによる系統別の配管図生成、配管交差部分の識別と連結補正の研究に着手している。研究の進行はほぼ予定通りでありモデルエンジニアリングと関連付けたCADシステムの確立に努力中である。
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