1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01550292
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
向殿 政男 明治大学, 理工学部, 教授 (00061987)
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Keywords | ファジィ論理 / ファジィ推論 / 近似推論 / あいまい情報処理 / ファジィ・デ-タベ-ス / ファジィ・インタ-バル論理 |
Research Abstract |
実社会では避けることのできない,しかも人間にとって極めて重要な“あいまいなデ-タ"を取り扱かえるデ-タベ-スの開発を目的として本研究はスタ-トした。あいまいなデ-タの例として,対象デ-タを取り上げ,これに対するファジィ検索が可能なデ-タベ-スの構築を開始した。これと並行して,次の二つの理論的な研究を行ない,これらに関しては,多くの知見を得ることができた。たゞし、ファジィデ-タベ-スに関しての評価は十分に行なう時間的ゆとりがなかった為に,論文発表まで至っていないが,今後,本研究を継続して成果を公表する計画である。 (1)ファジィ・インタ-バル論理の提案 従来の無限多値論理とファジィ論理との中間に位置するファジィ・インタ-バル論理を提案して,その基本的性質を明らかにした。特に,ファジィ・デ-タベ-スでの質間に相当する論理式について考察し,ファジィ・インタ-バル論理での論理式は本質的には,真,偽,未知,矛盾の4値論理の値によりすべてが決定されることを示し,ファジィ・インタ-バル論理関数は,本質的に4値論理であることを明らかにした。 (2)新しいファジィ推論法の提案 従来のファジィ推論法に出しては、幾つかの問題点があった。それは,基本的には,ファジィ集合が定義されている全体集合上で,結論のファジィ集合を推論の結果により移動できないことに起因する。これは、ファジィ推論が、真理性によってのみ実行されていたからである。本手法は、ル-ルの前提のファジィ集合と事実のファジィ集合の全体集合上での変化量を用いて、ル-ルの後件記のファジィ集合を修正することにより結論を得るもので、従来の欠点を克服している。この新しいファジィ推論法は,あいまいなデ-タからでも推論結果を得ることができ、ファジィ検索の基本となる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] M.Mukaidono: "Fundamentul Properties of Fuzzy Interval Logic" Advancemend of Fuzzy Theory and Systems in China and Japan. (2-2)1-4 (1990)
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[Publications] M.Mukaidono: "Approximate Reasoning Based on Revision Principle" Proceedings of NAFIPS'90. 94-97 (1990)
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[Publications] 向殿 政男: "ファジィ・インタ-バル論理の提案" 日本ファジィ学会誌. Vol.2,No.2. 209-222 (1990)
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[Publications] 丁 利〓: "修正原理及び「固定値」法に基づく新しい近似推論の提案" 電子情報通信学会論文誌. Vol.J74ーD. 117-123 (1991)