1989 Fiscal Year Annual Research Report
ル-ル合成機能をもつ学習プロダクションシステムの実現とその特性に関する研究
Project/Area Number |
01550296
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
荒屋 真二 福岡工業大学, 工学部, 教授 (60175974)
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Keywords | ル-ル合成 / マクロオペレ-タ / EBL / プロダクションシステム / 学習 / システム性能 |
Research Abstract |
〔研究成果〕 1.プロダクションシステム記述言語OPS5をSUN3からLISPマシンMaclvoryに移植し,正常に動作することを確認した。 2.移植したOPS5にル-ル合成機能を付与し,それが正常に動作することを確認した。 3.LISマシンの主メモリを8MB増設し,計16MBにした。その結果,ガ-ベジコレクションの発生頻度がかなり減少した。 4.いくつかのサンプルル-ルを作成し,上記2で作ったプログラムにより合成実験を実施した。得られた知見の主なものを以下に記す。 (1)合成ル-ルの数はかなり増加するが,Reteネットワ-クの規模はそれほど大きくならず,性能低下をひき起こすほどではない。 (2)合成ル-ルは多くの場合性能向上に貢献するが,条件節数が多くかつ各条件節のインスタンシエ-ションが複数存在する場合にはReteのノ-ドメモリの更新負荷が急増し,性能低下を引き起こすことがある。 (3)合成ル-ルの効用はそれ単独で決まるものではなく,使用される状況に依存している。即ち,同一の合成ル-ルがある状況では有効であり,また別の状況では性能低下を引き起こす。 5.合成ル-ルにおける部分インスタンシエ-ションの組合せ論的増大現象を表現する数式モデルを開発した。その結果,結合演算における成功率が増大の程度に大きな影響を及ぼすことが明らかになった。 〔今後の展開〕 合成ル-ルが性能低下を引き起こすメカニズムが明らかになったので,それを防止する方法を開発する必要がある。現在,部分インスタンシエ-ションのレベルで競合解消をする方法の検討を進めている。
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Research Products
(1 results)