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1990 Fiscal Year Annual Research Report

鉄筋緊張によるプレキャストRC部材のひびわれ防止に関する研究

Research Project

Project/Area Number 01550377
Research InstitutionKyushu Institute of Technology

Principal Investigator

出光 隆  九州工業大学, 工学部, 助教授 (30039078)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高山 俊一  九州共立大学, 工学部, 助教授 (50039137)
Keywordsひびわれ / プレキャストコンクリ-ト / プレストレス / 鉄筋
Research Abstract

本年度は、主として以下の2点について研究を続行し、それぞれ新しい知見を得ることができた。なお、一部長期試験が必要となり、平成3年度4月上旬まで実験がずれ込むものが生じた。
鉄筋に導入できる緊張力はPC鋼材の場合の約1/3〜1/2であるから、クリ-プ・乾燥収縮等によって消滅してしまう場合も考えられる。そこで、実際の二次製品について、種々の条件下での有効プレストレス力の計算を行い、それによるひびわれ抑制効果を調べてみた。その結果、鉄筋の緊張力を増加させることにより、曲げモ-メントによる増加応力Δσ。は著しく減少すること、導入引張応力が2500kg/cm^2(SD30の降伏点の83%、SD50の降伏点の50%)以下であれば、全鉄筋応力σ。(デコンプレッション時の応力σ。。+増加応力Δσ。)はRCの場合より1割程度しか増えないこと、また、ひびわれ幅は鉄筋増加応力Δσ。の関数であるから、ほとんどの二次製品では、1500kg/cm^2で緊張すれば、特に厳しい環境条件下でも、十分にひびわれ限界状態を満足することが明きらかとなった。これについては、確認のための長期試験を実施している。
次に、JIS Z2276に準じて、常温および高温時での鉄筋のリラクセ-ション試験を実施した。常温時の試験結果から、1000時間後のリラクセ-ション率を推定すると、SD35、SD50について、それぞれγ。=1.3%、3.6%となり、高温時については、温度変化によって複雑な性状を示すが、1000時間後のリラクセ-ション率はSD35、SD50ともγ=4.5%以下に落ち着くものと考えられる。何れにせよ、鉄筋のリラクセ-ション率は通常のPC鋼材のそれより小さくなるものと予測される。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 出光 隆: "鉄筋を緊張材として用いたPC部材の伝達長" 土木学会西部支部研究発表会講演概要集 平成元年度. 662-663 (1990)

  • [Publications] 福井 洋介: "鉄筋緊張プレキャスト部材のひびわれ特性" 土木学会西部支部研究発表会講演概要集 平成元年度. 620-661 ( 1990)

  • [Publications] 出光 隆: "鉄筋のPC緊張材としての利用に関する研究" プレストレスコンク-トの発展に関するシンポジウム論文集. 1-6 (1990)

  • [Publications] 江崎 純: "鉄筋緊張PC部材の端部付着応力解析" 土木学会第45回年次学術講演会講演概要集(第5部). 610-611 (1990)

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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