1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01550382
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
岡二 三生 岐阜大学, 工学部, 教授 (10111923)
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Keywords | 弾粘塑性構成式 / 鋭敏粘土 / ねじり試験 / ひずみ履歴効果 / ひずみ速度効果 / 乱れの影響 / 自然粘土 / 繰返し試験 |
Research Abstract |
自然地盤の過圧密境界面(初期降伏局面)を決定するため、不撹乱粘土試料(東大阪粘土)に対して、異方圧密試験、非排水せん断試験、排水試験、中空ねじり試験)を実施した。この実験結果より、ひずみ速度依存生、ひずみ軟化現象について考察するとともに、圧密降伏応力のひずみ速度依存性、せん断ひずみ履歴効果を明らかにした。特に、三軸試験機を用いて予ひずみを与えた場合、中空ねじり試験機によって再載荷する場合と、三軸試験機によって再載荷する場合とでは、ダイレイタンシ-の発生に差違が見られることが始めて明らかになった。これは、主応用力方向の違いによると考えられる。さらに、推積方向による異方性を検討するため、試料の切り出し角度を変えた三軸非排水試験を行った。その結果、東大阪粘土はダイレイタンシ-に異方性の効果が著しいが摩擦角はその影響をうけないことが明らかになった。また、繰り返し非排水三軸試験を行ない、そのデ-タ-をもとに、粘土の非線形移動硬化モデルに基づく弾粘塑性編成式を提案した。このモデルに従えば、除荷後すぐにはひずみ増分の方向が変化しないという実験結果を合理的に説明できる。
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Research Products
(1 results)