1989 Fiscal Year Annual Research Report
ロジウム,パラジウム担持ゼオライトに吸着したエチレンのキャラクタリゼ-ション(副題)^<13>C-NMR法および昇温脱離法による検討
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01550608
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
高橋 信夫 北見工業大学, 工学部, 助教授 (20108187)
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Keywords | ロジウム担持ゼオライト / パラジウム担持ゼオライト / エチレン二量化 / ^<13>C-NMR / 昇温脱離法 |
Research Abstract |
ゼオライトに担持されたRh^<3+>、Pd^<2+>とエチレンとの相互作用に関して知見を得る目的で、次の実験を行った。 1.Rh/Y-ゼオライト(Rh/Y)、Pd/Y-ゼオライト(Pd/Y)、およびPd/モルデナイト(Pd/M)について、エチレン二量化に対する触媒挙動を比較した。(1)Rh/Y:触媒の酸素前処理により活性が増加した。しかし、水素前処理では、活性は極めて低かった。(2)Pd/Y:酸素、水素前処理の影響は、Rh/Yの場合と同様であった。(3)Pd/M:Pd/Yの場合と同様、酸素前処理では活性が増加した。水素前処理では、Pd/Yの場合と異なり、200℃前後の処理により活性が増加した。Pd/YとPd/Mについて、水素による昇温還元挙動を調べた。その結果、Pd/Yに比べPd/Mの方が、より高温で還元されることがわかった。Pd/Mでは、200℃前後の水素前処理において、一部のPd^<2+>がPd^0に還元されずに残り、活性の増加に寄与したものと思われる。 2.触媒に吸着したエチレンの昇温脱離スペクトルを測定した。いずれの触媒においても、エチレンの脱離は、80℃前後に認められた。より高温域には、ブテンおよびその分解生成物が認められた。しかし、昇温脱離法では、Rh、Pd種に配位したエチレンとゼオライトに吸着したエチレンと区別することができなかった。 3.Rh/YおよびPd/Yに吸着したエチレンの^<13>C-NMRスペクトルを室温で測定した。接触時間の短い場合には、Na/Yに吸着したエチレンと同一のスペクトルが得られた。このことは、室温付近では、Rh,Pd種に強く捕捉されたエチエンがほとんど存在せず、freeなエチレンに近い状態で存在することを示している。接触時間の増加に伴い、ブテンによるシグナル強度が増加した。現在、低温での^<13>C-NMR測定を計画している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nobuo Tanahashi: "Catalytic Behavior of Pd/zeolites for Ethylene Dimerization.Comparison of Pd/mordenite with Pd/Y-zeolite"
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[Publications] Nobuo Takahashi: "Characterization of Ethylene Adsorbed on Rh or Pd Containing Zeolites Revealed by Temperature-programmed Desorption and ^<13>C-NMR Techniques"