1990 Fiscal Year Annual Research Report
大規模養蚕複合経営の経営方式の設計と実現手法の開発
Project/Area Number |
01560062
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture & Technology |
Principal Investigator |
小野 直達 東京農工大学, 農学部, 助教授 (30015094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅木 利巳 東京農工大学, 農学部, 教授 (10091365)
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Keywords | 大規模養蚕複合経営 / 経営方式 / 部門結合 / 補合関係 / 補完関係 / 桑園土地生産性 / 労働生産性 / 養蚕技術 |
Research Abstract |
本年度は前年度に引続いて大規模養蚕複合経営の存在形態を広く把握し、かつ両年度での実態調査を通じて当該経営の経営方式を一般化することを試みた。そのため、調査対象地として東日本地域から二県、西日本から一県を選択し、前述の課題に接近した。1、大規模養蚕と称しうる経営、なかでも収繭量3トン以上の経営について、平成元年度は全国126戸であった。しかしこれらの経営方式を把握することは資料の制約上できなかった。なお昭和63年度での経営方式に関連させた場合、約8割の農家が両年とも3トン以上農家であった。この結果、養蚕大規模といえども他部門との結合が一般的形態であり、特に水稲部門との結合が高い結果となった。2、本年度の調査対象地となった福島県安達町では、県内でも主要な養蚕地帯を構成しており、経営方式では水稲部門との結合が高く、ついで野菜、畜産、菌茸であった。なお経営規模の大小との相関が強く、規模大なるほど養蚕および水稲、加えて野菜、更に畜産か、菌茸、となり、つまり上層ほど複合化指向が強かった。群馬県吉岡村明治地区の場合は都市近郊の立地から、養蚕プラス野菜を中心として展開しており、野菜品目としては桑園間作ホ-レンソウをはじめ、冬期間の蚕室を利用して春菊栽培等であった。つまり立地条件を強く反映した経営方式の展開であった。西日本の愛媛県大洲市管田地区は県内でも中核的養蚕地区を構成していた。が元来同県の大規模養蚕経営は養蚕専業的性格が強く、必ずしも一般的傾向としての複合化が弱かった。なお事例的な経営方式であるが、水稲をはじめ、野菜、畜産等の結つきを指摘できる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 小野 直達: "養蚕経営複合化のポイント" 蚕糸科学と技術. 28ー3. 5-8 (1989)
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[Publications] 小野 直達: "優良養蚕経営を考える" 蚕糸科学と技術. 28ー11. 20-29 (1989)
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[Publications] 小野 直達: "養蚕の経営規模と生産性" 蚕糸科学と技術. 29ー5. 5-8 (1990)
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[Publications] 小野 直達: "中核養蚕農家の育成対策" 蚕糸科学と技術. 30ー1. 2-5 (1991)
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[Publications] 小野 直達: "養蚕経営を考える" 蚕糸科学と技術. 30ー5. (1991)
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[Publications] 梶井 功: "農場制農業に関する研究" 農林統計協会, 441 (1990)