1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01560250
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Research Institution | Faculty of Agricufure, Kagawa University |
Principal Investigator |
井筒 勝彦 香川大学, 農学部, 助教授 (20035992)
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Keywords | 正規確率 / 対数正規確率 / 台風降水量 / 台風分離降雨量 / dry season / 変動係数 / index / 年降水量 |
Research Abstract |
瀬戸内における島嶼部の渇水は、夏期の後半から秋にかけての期間である。基本的に降水量の多い3月〜7月までの期間をwet seasonとし、基本的には乾燥の傾向にある8月〜2月までをdry seasonとする。 年降水量の確率の分布型は正規分布することが定説となっている。しかし、瀬戸内における年降水量の確率分布は.ほぼ対数正規分布するものと考えられる。つまり、年降水量やwet season、dry seasonの降水量それぞれの台風による降水量を対数確率紙にプロットすると、台風による降水量の場合を除き、それらのデ-タは、ほぼ直線状を呈す。台風による降水量の場合は、大きく曲線状を呈する。 台風による降水量(年間)は、年降水量の15.2%(高松).16.2%(小豆島)在存する。この台風による降水量の変動係数0.636(高松)1.126(小豆島)は年降水量の変動係数0.181(高松)0.231(小豆島)の約3倍〜5倍あり、一般の降水と台風による降水量の分散の大きさの違いを示している。同様に.台風の多いdry season(8月〜2月)の変動係数は、台風分離の降水量の変動係数0.303(高松).0.324(小豆島)は年間の降水量の約2倍の値となっている。つまりこれは、台風による降水の当たりはずれが大きいことを示し、即その値は渇水・洪水の危険性を示すindex(指数)として使えるものと考える。ちなみに.この変動係数の大きい台風による降水量を年降水量から差し引て求める.台風分離の年降水量は.その地点におけるベ-シックな降水量であり.それの変動係数が小さいことは、全降水量は安定的な降水量と不安定な当たりはずれの大きい台風による降水量の合計により形成されていることを意味している。
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Research Products
(2 results)