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1989 Fiscal Year Annual Research Report

咬合性外傷による歯周組織破壊に及ぼす内毒素の影響に関する実験病理学的研究

Research Project

Project/Area Number 01570989
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

伊集院 直邦  広島大学, 歯学部, 助教授 (70028786)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮内 睦美  広島大学, 歯学部, 助手 (50169265)
Keywords咬合性外傷 / 実験的 / 辺縁性歯周炎 / 内毒素 / 破骨細胞 / インドメサシン / 歯槽骨吸収 / プロスタグランヂン
Research Abstract

辺縁性歯周炎の発症に重要な役割を担っている内毒素(EDX)が咬合性外傷による歯周組織破壊にどのような影響を及ぼすかということを解明する為以下の実験を行った。8週齢Wistar系雄性ラットの上顎第一臼歯咬合面上に虫ピンの頭を装着し、自由に固形飼料を咀嚼させることにより垂直方向に異常咬合力が加わるようにした後、E.coli由来EDX(5mg/ml)を同部歯肉溝より1時間浸透投与し、経時的に臼歯部辺縁歯周組織に惹起される光顕・電顕的な形態学的変化を検討した。又、歯槽骨縁に沿って出現する破骨細胞数を計測し、骨吸収状態の程度を統計学的に比較検討した。さらに、外傷性咬合付加/EDX投与と同時にインドメサシン(IM)を腹腔内投与した場合の変化についても検討した。その結果、歯に垂直方向に外傷性咬合力が加わった場合、著明な炎症性変化は惹起されなかったが、破骨細胞による著しい歯槽骨吸収や、歯根膜線維の走行の乱れ・断裂や、線維芽細胞によるコラ-ゲン原線維の盛んな貧食像が出現し、異常な咬合力による機械的な作用が直接骨吸収をつ惹起し、歯根膜線維の断裂破壊を生じることを見いだした。一方、外傷性咬合付加状態でEDXを投与すると、接合上皮部には好中球の浸潤等著明な炎症反応が惹起されるとともに、破骨細胞性骨吸収がさらに著明になることが明らかになった。組織計測法により破骨細胞数の増加は外傷性咬合付加後1〜3日にかけて著明であった。EDXの同時投与により破骨細胞数はさらに増加した。又、1Mの同時投与により破骨細胞数の増加は抑えられ、7日後ではEDX投与群のそれより有意に減少していた。以上より、歯に外傷性咬合が加わっている状態でプラ-ク由来のEDXが歯肉溝より深部歯周組織へ作用した場合、歯槽骨吸収や歯根膜線維の断烈破壊など歯周組織の破壊が増強されることが示唆された。また、IMがEDXによる破骨細胞数の増加を抑制したことから、これらの変化にPGの関与が示唆された。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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