1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01571067
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
中野 雅徳 徳島大学, 歯学部, 助教授 (30136262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
恒石 宣彦 徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (00207424)
近藤 恒 徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (60186856)
西川 啓介 徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (10202235)
鈴木 温 徳島大学, 歯学部, 助手 (80196790)
久保 吉廣 徳島大学, 歯学部附属病院, 講師 (50136686)
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Keywords | 顎関節雑音 / クリッキング / 顎機能異常 / 顎関節症 / 顆頭運動 / 外側翼突筋筋電図 |
Research Abstract |
顎関節雑音の発症メカニズムを解明する上で重要な意味をもつ、顆頭運動と外側翼突筋下頭筋電図の同時測定を、初年度の主な研究目標とし、おおむね当初の目標を達成することができた。 今年度行なった研究経過の概要は以下の通りである。 1 研究環境の整備として、マイクロフォン増幅器ユニット、小型マイクロフォンなどの顎関節雑音記録装置に関する資材を購入し、現有の6自由度顎運動測定器MM-JIおよび8ch咀嚼筋筋電図等からなる顎機能診断システムと接続し、顎関節雑音診断システムのハ-ドウエアの主要部分をおおむね完成させた。 2 本学歯学部学生解剖学実習用の屍体などを用いて、外側翼突筋下頭へのワイヤ-電極刺入法を確立し、口内法による外側翼突筋下頭の筋電図記録が定常的に行えるようになった。 3 外側翼突筋下頭を含む咀嚼筋の8chの筋電図と6自由度顎運動の同時測定に世界で初めて成功した。 以上の研究から得られた成果の主なものはつぎの通りである。 1 外側翼突筋下頭の活動開始時刻は、下頭の前方移動開始時刻の直前であった。 2 側方限界運動に制限のみられる例において、作業側外側翼突筋下頭の活動亢進と同側の側頭筋後腹の活動低下の傾向が認められた。 これらの成果はさらにデ-タを蓄積することにより、ひきつづいて行なう顎関節雑音を有する患者群のデ-タ解析コントロ-ルとなるものである。
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Research Products
(1 results)