1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01580134
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Research Institution | Surugadai University |
Principal Investigator |
大貫 秀明 駿河台大学, 法学部, 講師 (30194236)
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Keywords | 舞踊即興 / ルドルフ・ラバン / モ-ティフ・ライティング / 動きの想像・創造性と判断力 / 自発性(spontaneity)の促進 / 運動感覚 |
Research Abstract |
本研究によって導き出される成果の内容・質は、いかなる被験者を獲得できるかにかかるところ多大であるかは言及するまでもないが、極めて幸いにも、実験校の協力教員の方の鋭い観察眼と洞察力による人選により、この最初にして最大とおぼしき難関は無事通過することができた。貸し与えられたスペ-スならびに機材等も希望に十分かなったということで、物理的条件も申し分なかった。 動くという能力に関し、極めて多彩な生徒たちを前に、先ず取りかかったことは雰囲気づくりであった。他者を支え、その失敗を許容するという和やかな雰囲気づくりである。だが、正直なところこの目的の完遂にはかなりの時間を要したといわざるをえない。 あくまでも研究計画に添って行われたこの後の経過内容ならびに反省事項については箇条書きの書式を取って報告させて戴く。 1.身体各部位の許動範囲ということを意識して提出された課題に対応する過程で、被験者たちは自己の身体の機能性ならびに限界をかなりの程度まで認識することができたと確信している。 2.課題に添った即興を重ねるうち、被験者各自は自己の好みの身体部位と動きを認識せざるをえなくなった。 3.ラバン考案の動きのシンボル(Motif Writing)の使用は予想通り生徒たちの即興行為の一助となった。 4.ビデオ収録の際にはやはり動きが萎縮し、また、動きの選択に対しての判断力も鈍ることが確認できた。 5.一課題に予想以上の時間がかかってしまい、後半多少課題の内容を修正せざるをえず残念であった。 次年度研究の過程で殊に配慮すべきことは、実験におき被験者が-1.動きの選択に関し、いま少しリスクを負える、2.同選択の判断力を速められる、-といった内容かと考える次第である。
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Research Products
(1 results)