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1989 Fiscal Year Annual Research Report

バクテリアとベントスによる有機物分解の最適化モデル

Research Project

Project/Area Number 01602024
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

加藤 憲二  信州大学, 医療技術短期大学部・一般教育, 助教授 (70169499)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 雨宮 由美子  山梨大学, 工学部, 助手 (30111777)
高田 香  長野県立短大, 家政学部, 助手 (50182332)
Keywords水ー泥境界面 / バクテリア / ベントス / 有機物 / 分解 / 酸素消費
Research Abstract

湖や内湾の底泥表層部(水ー泥境界面)での有機物分解におけるベントスとバクテリアの寄与を酸素消費速度の測定により推定することを試みた。1989年4月より11月にかけて諏訪湖湖心より採取した底泥サンプルについて、無処理(ただしイトミミズやユスリカは除去した)、ホルマリンまたはペニシリン処理したものの酸素消費速度を測定した結果、イトミミズやユスリカを除いた生物群集による酸素消費速度は、20〜90μgO_2/g/hであった。これに対して、ベントスとして最も現存量の大きいイトミミズの現場での酸素消費速度の推定値は3〜12mugO_2/g/hとなった。これらの測定結果は、イトミミズなどのベントスは、底泥における全生物活性のおよそ10〜30%を占めていたことを示している。一方、バクテリアの大型ベントスを除いた生物活性への寄与は約20〜40%であった。ここで測定された、ホルマリンによって抑制される生物過程による酸素消費速度は温度の影響を受け、Q_<10>=2.2(10〜20℃の温度差で)の値を得た。また、この生物過程は、測定時の初期酸素濃度を20ー100%の範囲で変化させても、ほとんど影響を受けないことがわかった。このイトミミズなどの大型ベントスを除いた生物活性へのバクテリアの寄与については、抗生物質を用いて測定を行ったが、バクテリアの寄与は必ずしも大きなものではなく、イトミミズなど大型のベントスとバクテリアの間に存在する原生動物の働きを無視出来ないことが示唆された。
有機物の質的な変換:摂食ー消化ー糞の形成におけるベントスの役割や、バクテリアー原生動物ーベントスの系を通しての、底泥での有機物分解機構の解析が今後の課題として残された。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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