1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01850131
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鎌田 元康 東京大学, 工学部, 助教授 (70011228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
結城 邦之 (株)荏原製作所, 風力技術部, 部長
吉田 正昭 (株)風工学研究所, 所長
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Keywords | 風洞実験 / ゲッチンゲン形風洞 / エッフェル形風洞 / 境界層流 |
Research Abstract |
わが国においては、多くの研究機関で、建築用境界層風洞が実用に供されているが、研究あるいは関発目的に応じた形での風洞に対する要求性能は必ずしも明らかになっておらず、現実に多様な性能の風洞が用いられている。 本研究では、既往風洞施設の実態調査を手がかりとして、試作風洞の性能設定について議論を積み重ね、実用上の必要計測部断面、使用風速範囲をもとに、最終形状としては、ゲッチンゲン型とすることを前提として、本年度は、開放型(エッフェル型としては変形)で設計、試作を実施した。 何段階かの試設計の後、実施案は、測定胴断面幅1.0m高0.7m長さ5.1m、軸流送風機口径1231mm、FRP製可変翼タイプ、駆動モ-タ、DC200V、15KW、設定風速0.5m/sec〜15m/secとなっている。平成2年2月に送風を開始した。 風洞設置場所の制約、予算上の制約等から、縮流比率やファンの種別による気流への影響を評価するには到らないものの、気流計測パイロットテストまで、概ね計画時の予定を終了することができた。 性能設定および設計、試作の各ステップについては、今後、既往の文献と比較の上、整理し、汎用風洞としての標準仕様の形にとりまとめる方向で準備している段階である。 気流計測パイロットテストについては、気流分布、乱れ性状について必ずしも要求条件に合致していない部分があり、これについては、来年度の研究の中で、付帯設備の設置と合わせてさらに検討を進めることとなる。
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