2002 Fiscal Year Annual Research Report
テザー衛星のダイナミクスと制御ならびに衛星フォーメーションフライトの研究
Project/Area Number |
01F00058
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
八坂 哲雄 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KRISHNA D. Kumar 九州大学, 大学院・工学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | テザー衛星 / 超小型衛星 / 姿勢制御 / フォーメーションフライト / 軌道変換 |
Research Abstract |
小型テザー衛星のダイナミクスの研究を通し、安定性と運用性を確保する観点から、従来の形態の改良と設置方法の新しい提案を行った。基本的には、テザーの振動および連結した子衛星の運動を考慮した、超小型テザー衛星の運動と制御の数学モデルを開発し、これを用いた数値シミュレーションによりシステムの運動を観察することにより、各種形態の工学的有用性を判断した。 具体的には、1:凧状のテザー衛星と名付けた、新しいテザー衛星システムについて、運動と制御の数学モデルを開発した。数値シミュレーションにより、衛星の受動的な姿勢制御が実現可能であることを示した。 2:テザー巻き取りを利用した、サービス衛星やペイロードの低コストな軌道変換方法を提案した。このシステムについて数学モデルを開発し、数値シミュレーションにより、軌道高度の大きな変換が可能であることを示した。 3:スピン衛星からのペイロード射出の新しい方法を提案した。これについて数学モデルを開発し、数値シミュレーションの結果、ペイロードに大きな軌道高度変化を与えられることを示した。 4:超小型衛星のフォーメーション・フライトについて、数学モデルを開発した。複数個の衛星をテザーで連結し、システムにスピンを与えることにより、全ての衛星が一定の配置形態を保持する条件を見出した。
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Research Products
(1 results)