2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01F00180
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
三田 一郎 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KEUM Yong?Yeon 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | B-Physics / CP対称性 / CP非保存 / B中間子 / 素粒子 / 対称性 / B工場 |
Research Abstract |
PQCDによって動的に拡大されるB→K^*π崩壊振幅 PQCDでB→Kπを計算するとペンギン振幅が動的に拡大される。Factorization近似では計算を行うエネルギースケールμはM_BやM_B/2と固定される。一方PQCDではμは積分され、μ=1.2GeVぐらいの領域も含まれる。この領域ではWilson係数が大きくなるのでペンギン振幅が動的に拡大される。このことによりB→Kπの崩壊振幅が拡大される。実験結果を理解するにはこの現象が不可欠である。本研究によりB→Kπの分岐比Br(B^0→K^<*±>π^<【minus-plus】>)=(9.1^<+4.9+0.3>_<-3.9-0.2>)×10^<-6>,Br(B^±→K^<*0>π^±)=(10.0^<+5.3>_<-3.5>±0.0)10^<-6>;が求まった。更に本研究ではPQCDの枠内では終状態の強位相を計算可能なことを示した。その結果CP非対称Acp(B^0→K^<*±>π^<【minus-plus】>)=(-19.2^<+0.5>_<-1.7>)%,and Acp(B^±→K^<*±>π^0)=(-43.7^<+4.0>_<-4.2>)%と予言した。本研究で計算された分岐比は実験結果と比べてよく合っている。今後実験でCP非対称が観測されればPQCDの予言能力を試されるであろう。 B→K^*π,ππ崩壊振幅から弱位相を求める φ_2、φ_3をB→K^*π,ππ崩壊振幅からもとめる手法を提唱した。本研究では最近計られたB→K^*π,ππの分岐比から55°【less than or equal】φ_2【less than or equal】100°、51°【less than or equal】φ_3【less than or equal】129°と興味深い結果を導いた。更にB^0→π^+π^-のCP非対称性を(23±7%)と予言する。 B→D^<(*)>π崩壊振幅の計算 B→D^<(*)>π(D^<(*)>はD及びD^*を意味する)の分岐比をPQCDの枠内で計算した。B→KπやB→ππ崩壊ではnon-factorizable振幅はfactorizable振幅に比べて無視できる。このためにfactorization仮定が非常に良く実験と合う。PQCDでB→D^<(*)>πの計算を行うと特定の崩壊過程でnon-factorizable振幅が無視出来ないことが解る。B→D^<(*)>π崩壊におけるPQCDの計算結果と実験結果を比べることによって計算手法の正当性を確認できる。PQCDの予言:Br(B→D^0π^-)=4.54×10^<-3>;Br(B^^-→D^+π^-)=2.37×10^<-3>;Br(B^^-→D^0π^0)=.24×10^<-3>はいずれも実験結果と良く合っている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yong-Yeon Keum 他2名: "PERTURBATIVE QCD ANALYSIS OF B ---> φK^* DECAYS"Phys.Rev.. D66. 054013 (2002)
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[Publications] Yong-Yeon Keum 他1名: "POSSIBLE LARGE DIRECT CP VIOLATIONS IN CHARMLESS B DECAYS : SUMMARY REPORT ON THE PQCD METHOD"Phys.Rev.. D(発表予定). (2003)
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[Publications] Yong-Yeon Keum: "DETERMINATION OF WEAK PHASES φ_2 AND φ_3 FROM B ---> ππ, Kπ IN THE PQCD METHOD"Phys.Rev.Lett.. (発表予定). (2003)
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[Publications] Yong-Yeon Keum: "A NOVEL PQCD APPROACH IN CHARMLESS B MESON DECAYS"AIP Conf. Proc.. 10 (2002)
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[Publications] Yong-Yeon Keum: "DETERMINATION OF WEAK PHASES φ_2 AND φ_3 FROM B ---> ππ,Kπ IN THE PQCD METHOD"CERN((印刷中)). (2003)