2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01F00183
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Research Institution | The High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
岡田 安弘 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHU GuoHai 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 素粒子 / B中間子 / Bファクトリー / CPの破れ / QCD / 因子化 / 超対称性 / 中間子崩壊 |
Research Abstract |
今年度は主にBの物理の理論的な側面を研究した。 KEKおよびSLACのBファクトリー実験はZhu氏の滞在中順調に成果を上げ続け、多くの新しい実験的知見が得られてきている。特に彼は、B中間のハドロン二体系への崩壊がQCDに基づいてどこまで理論的に理解することができるかという研究を行った。そのために前年度行ったBd中間子のベクター擬スカラー粒子への崩壊のQCD因子化に基づく計算を拡張し、Bs中間子の場合にベクター擬スカラー粒子および擬スカラー粒子二体のチャームの無い終状態への崩壊を組織的に計算した。 また、最近BelleおよびBaBar実験で注目されているbクォークからsクォークの変換を伴うハドロニック崩壊について、QCD因子化に基づく詳細な計算を行った。Rパリティーを破る超対称模型で具体的にB中間子のファイ中間子Ks中間子崩壊とイェータプライム粒子Ks中間子崩壊のCP非対称性を計算し、この模型では現在観測されている標準模型からのずれを矛盾無く説明できることを示した。 これ以外にもBファクトリー実験で最近報告されたジェープサイ粒子生成についての研究を行い、電子陽電子コライダーにおけるインクルーシブなジェープサイ粒子生成断面積のアップデートされた計算を行った。
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Research Products
(1 results)