2003 Fiscal Year Annual Research Report
近未来の住宅設計における情報・通信技術のあり方に関する研究
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01F00224
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松村 秀一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ARENALES OSCAR 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ITシェルター・プロトタイプ |
Research Abstract |
日本における研究の主な対象は、宇宙開発関連技術の地上における有効な利用である。殊に、ラテン・アメリカ等における発展途上国の居住に関わる問題の解決に、どのような技術移転が有効かを明らかにすることが主眼である。 宇宙開発関連技術の移転可能性に関する着眼点は、衛生を用いた情報・コミュニケーション技術を用いた遠隔地教育・医療、農業、災害予防の専門家、天然資源を用いた建設方法の専門家等と協力して研究を実施した。 構想によるITシェルター・プロトタイプは、すべての国の社会経済の発展と、地球環境の保全とを同時に成し遂げることに貢献することを目的としている。そのために、日本を中心とする各国の宇宙開発関係者との討議、意見交換とを積極的に行った。具体的には、宇宙開発関係者と宇宙関連技術の利用者とが協力して、双方が利益を享受できる分野を特定することを目的とした討議・意見交換を重ねた。その活動の主なものは以下である。 (1)日本における宇宙建築研究会の組織化とその継続的なプログラムの作成 (2)NASAにおける惑星上有人居住施設模擬実験施設における先端的建築プロトタイプ・プロジェクトへの参加、交流 (3)ブレーメンにおける国際宇宙会議(2003)への参加とITシェルター・プロトタイプ構想の発表、意見交換 (4)日本の閉鎖環境居住実験プロジェクト関係者(代表:新田教授)に対するITシェルター・プロトタイプ構想の発表と意見交換 (5)ロッキーマウンテン研究所との意見交換 (6)先端的月面基地に関するワークショップでの発表と意見交換 (7)中国宇宙開発関係者との意見交換 (8)ヒューストンにおける世界宇宙会議(2002)への参加と構想の発表、意見交換 これらの結果、IThシェルター・プロトタイプが以下のような点で有効であるとしている。 ・ラテン・アメリカの小規模な地方のコミュニティに高いレベルのコミュニケーション技術を付与することが出来る。 ・コミュニケーションの相手は、政府、大学、産業等であり、互いに学び、科学技術を有効に、かつ、統合的に活用する機会を増やす。
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