2002 Fiscal Year Annual Research Report
亀裂性岩盤の3次元コンピュータモデリングと安定性解析
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01F00232
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山冨 二郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
OCAL ADEM 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | コンピュータモデリング / 斜面安定性 / 岩盤斜面 |
Research Abstract |
1.作成中のモデリングプログラム(SFA-3D)の開発環境としてVisual C++を新しく採用した。その理由としては、オブジェクト指向のプログラミングができること、グラフィカルなインターフェイス数値計算に対するパフォーマンスが優れていることによる。 2.SFA-3Dを大規模プロジェクトに対応させるため、いくつかの点で改良を加えた。 -入力用のデータファイルを利用できるよう付け加えた。小規模なプロジェクトでは利用者に問合せる方法が容易であったが、大規模プロジェクトでは大量のデータを扱わねばならず、入力ファイルの利用が必要となってくる。 -表層平面の定義に3地点の座標を用いることが付け加わった。以前に平面データは"傾斜方位/傾斜量と平面上の座標点"によって与えられていた。しかし方位データがなく、座標データが利用可能な場合にこの手法が利用できる。 -表面の定義に自由三角測を用いることを付け加えた。もし定義すべき表面が複雑でなければ、表面は不規則な三角形に分割でき、そしてこの三角測はコンピュータ上で表面を再現する際に用いることができる。 -表面の定義に直交グリッド(メッシュ)を用いることが付け加わった。この方法はコンターマップからデータを読み込むのに適している。コンターマップ上でXとYの両方向に望ましい間隔でとられた直交メッシュを作成することで、表面を再現する際にノードの座標を用いることができる。 3.Visual C++上で、SFA-3Dの再プログラミングと改良を始めた。 4.開発中のプログラムをテストするために実際の岩盤データを収集した。石灰石鉱山の一般的な構造データおよび単一ベンチにおける小規模な岩盤崩壊データを得て、異なる開発段階でのプログラムをテストした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Ocal, A, Ozgenoglu, A, Yamatomi, J.: "3D Computer Modeling for Jointed Rock Slopes : An Object-Oriented Approach"Proc. of the 7th Int. Symp. on Environmental Issues and Waste Management in Energy and Mineral Production, October 7-10,Cagliari, Italy. 969-976 (2002)
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[Publications] Ocal, A, Ozgenoglu, A, Yamatomi, J.: "3D Representation of Rock Mass Structure Using Object-Oriented Approach and Applicability to Real Cases"Proceedings of the 6th Regional Rock Mechanics Symposium (ROCKMECH' 2002), October 10-11,Konya, Turkey. 57-64 (2002)