2003 Fiscal Year Annual Research Report
河川流量予測による潅漑農業の最適水利用システムの開発に関する研究
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01F00233
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
畑 武志 神戸大学, 農学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ABDEL Hadi Abdel Wahab Mohamed 神戸大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 潅漑用水量 / 河川流量 / 潅漑効率 |
Research Abstract |
河川流量に関する的確なデータが得られれば、限られた水源であってもより安定した生産ができる可能性がある。スーダン・ゲジラ潅漑地区に関する潅漑用水量計画のシミュレーションプログラムの開発・改良で、ロゼイレスおよびセナの2つのダム操作について、10月から3月にかけての無降雨期流量予測データを使って、潅漑期に必要な水量の確保に関する操作シミュレーションを行い、実時間的管理が可能であることを示している。 潅漑水利用に関して、スーダンの主要穀物であるソルガム(もろこし)の播種期の違いによる潅漑用水量、生育と収穫量の変化について現地試験圃場において実験調査を行い、7月〜9月にかけての播種時期の違いによって大きく収量が異なることが明らかになった。減収する場合、潅漑水量がその分有効に利用されないことになり、膨大な潅漑面積から大量水資源の無効利用が発生する。ソルガムの潅漑面積は急増しており、しかも水源流量が最も低下する時期において栽培する関係上、用水量を減らして生産性を上げることが肝要である。8月第2週以降の播種はソルガムの水利用効率を著しく低下させ、遅い時期の播種は潅漑水量が多くなり、収量は少なくなることが明らかにされ、このような無効潅漑水量分の有効利用が重要であることが示された。 潅漑効率の向上では、農民参加型の管理が効果的であること、また乾燥地域における集水型農業については、青ナイル川右岸地区での実験結果を解析し、ソルガム栽培の実験では、根群域の土壌水分が30〜40%増加し、収量が増加していることなどが確認された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Adam H.S., Abdelhadi A.W., Takeshi Hata: "The Future of Participatory Water Management in Gezira Scheme, Sudan"Proceedings of International Workshop on Participatory Management of Irrigation Systems, Water Utilization Techniques & Hydrology. 18-24 (2003)
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[Publications] Abdelhadi, A.W., El Awad S.E.A., Bashir, M.A., Takeshi Hata: "Evaluation of wheat bed planting system in irrigated vertisols of Sudan"Journal of Agricultural Mechanization in Africa, Asia and Latin America. (未定).