2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01F00293
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
飯田 滋 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 慶一 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | ソライロアサガオ / マルバアサガオ / アントシアニン色素 / 色素生合成系遺伝子 / 花色発現 / 自然突然変異 / 易変性変異 / DNA再編成 |
Research Abstract |
ソライロアサガオには、青花を咲かせる'Heavenly Blue'、白色花の'Pearly Gates'、白地に青いセクターの花を咲かせる易変性(mutable)の'Flying Saucers'、淡青色で星状部分に濃青色のスポットの花を咲かせる易変性の'Blue Star'などの園芸種が作出されている。これらの園芸種は全て20世紀半ばに米国で、野生型の'Heavenly Blue'の自然突然変異体として分離されている。我々は約3年程前からこれらの変異の解析を開始し、'Pearly Gates' 'Flying Saucers' 'Blue Star'の何れも色素生合成系のDFR遺伝子の発現が低下し、'Pearly Gates'と'Flying Saucers'のDFR遺伝子領域には各々約12kbと1kb以下の挿入を伴うDNA再編成が起こっていることを明らかにした。これら'Pearly Gates'と'Flying Saucers'の種子の色は野生型とは変わらないが、'Blue Star'の種子は白色である。サザン分析の結果、易変性の'Blue Star'のゲノムDFR遺伝子領域は野生型と変わらず、DNA再編成は認められなかったが、MYC3と名付けた転写調節因子遺伝子領域にはDNA再編成が起こっていることを見出した。さらに薄い色の花を咲かせ、白色の種子をつけるマルバアサガオの自然突然変異体の場合も、マルバアサガオのMYC3遺伝子領域にAc/Ds系のTip100と名付けたDNAトランスポゾンの挿入変異があることを明らかにできた。
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