2002 Fiscal Year Annual Research Report
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01J00397
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
宮本 健史 慶應義塾大学, 医学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 破骨細胞 / マクロファージ / 樹状細胞 / サブトラクション |
Research Abstract |
昨年度までに破骨細胞に特異的に発現する分子を、マクロファージとのDNAサブトラクション法により17の新規分子を含む103の分子を同定した。これらの中から、破骨細胞と共通前駆細胞から分化誘導された樹状細胞や、分化前の前駆細胞との発現パターンの比較、他の血液細胞系列の細胞との発現比較、また組織における発現解析等を行うことで、より破骨細胞に特異的な分子として5つの分子に絞り込み今後の実験を行うこととした。これらの分子についてはRAW264.7細胞を破骨細胞に分化誘導かけたものから破骨細胞cDNAライブラリーを作製し、全て全長cDNAのクローニングを終了している。機能評価はin vitro, in vivo両面から進めており、in vitroではG蛋白関連分子、抗アポトーシス分子等に対しアンチセンス法やsiRNAを用いた抑制実験、またレトロウイルスによる遺伝子導入実験を中心に破骨細胞分化や細胞骨格制御、骨吸収への関与を明らかにしているところである。また、in vivoでの機能を評価するべく新規7回膜貫通型受容体に関してはノックアウトマウスの制作に取りかかっている。すでにゲノムDNAをラムダファージゲノムDNAライブラリーから回収し、全長cDNAと比較することで4つのエクソンを持つエクソン/イントロン構造を決定した。ターゲティングベクターの構築はスタートコドンを含む第2エクソンにGFPをノックインする形でPGK Neoカセット上で終了しており、現在ES細胞への電気穿孔法による遺伝子導入の準備を始めているところである。
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[Publications] Nosaka K, Miyamoto T, Sakai T, Mitsuya H, Suda T, Matsuoka M.: "Mechanism of hypercalcemia in adult T-cell leukemia : overexpression of receptor activator of nuclear factor kappaB ligand on adult T-cell leukemia cells"blood. 99・2. 634-640 (2002)
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[Publications] Fumio Arai, Osamu Ohneda, Takeshi Miyamoto, Zhang XQ, Toshi suda: "Mesenchymal stem cells in perichondrium express activated leukocyte cell adhesion molecule and participate in bone marrow formation"Journal of Experimental Medicine. 195・12. 1549-1563 (2002)