2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01J01096
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
赤松 由布子 大阪大学, 微生物研究所, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 分裂酵母 / 接合型変換 / 相同組換え / 組換え修復 / Swi5 / rhp51 |
Research Abstract |
分裂酵母の接合型変換に関与する遺伝子として同定されたswi5^+遺伝子はその後の解析から、DNA修復や一般相同組換えにも関与することが示されている。これまでに遺伝学的解析から、swi5^+がrhp51^+(出芽酵母RAD51ホモログ)依存的、且つrhp55^+/57^+(出芽酵母RAD55/57ホモログ)非依存的な組換え修復経路で機能することを明らかにした。ツーハイブリッド解析ではSwi5-Swi2-Rhp51の相互作用を同定した。また、ヘテロクロマチン構成タンパクであるSwi6とSwi2との相互作用も明らかになった。swi2-株やswi6-株ではDNA修復欠損を示さないため、これらの相互作用は接合型変換特異的に働いていると考えられる。 さらに、swi2^+のC末端領域に相同性を示すsfr1^+遺伝子を単離した。Swi2のC末領域はSwi5、Rhp51との相互作用に重要な領域である。そこで、ツーハイブリット解析を行い、Swi5-Sfr1-Rhp51の相互作用を同定した。また、変異株の解析からsfr1^+がswi5^+、rhp51^+依存的な組換え修復経路に属すること、しかし接合型変換には機能していないということが分かった。すなわちSfr1を含む相互作用がDNA修復に特異的に関与していることを示唆している。これらのことからSwi5はRhp51との結合を仲介する2種のタンパクSwi2及びSfr1を取り換えることによって接合型変換と組換え修復との機能変換を行っていると考えられる。
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