2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01J01292
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
清水 康弘 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | レプトンフレーバー / 超対称模型 / 余次元 / 電気双極子モーメント / 右巻きニュートリノ / CP対称性 |
Research Abstract |
我々は前年度に引き続きレプトンフレバーを通じて超対称模型の構造について調べてた。特に右巻きのニュートリノ入った超対称模型ではレプトンフレバーの構造が拡張されるために様々なレプトンフレバーの破れが引き起こされることが知られている。今回われわれは大気ニュートリノ振動と関連する第2、第3世代のフレーバー混合を超対称大統一理諭の枠内で調べた。超対称大統一模型では右巻きのダウンタイプクォークと左巻きレプトンが統一されるためニュートリノのフレーバー混合が右巻きのクオークの方に大きな混合が起きる可能性があり、B中間子の崩壊に大きな効果を引き起こす可能性がある。われわれはタウレプトンのレプトンフレーバーを破る効果とB中間子のフレーバーを破る崩壊過程が強い相関関係を持っていて超対称大統一模型を検証する上で重要であることを示した。 また我々は現在のフェルミオンの質量行列を説明できる超対称統一模型を提案した。 ニュートリノ振動の観測からレプトンのフレーバー混合は非常に大きいことが示唆されている。一方クォークのフレーバー混合は小林・益川行列で表されるように混合角が小さいことが知られている。レプトンとクォークのフレーバー構造が違いは背後にあるより基本的な模型についての何かしらの示唆を与えていると思われる。我々は4次元時空のほかに余次元を持つような模型で自然にクォークとレプトンの質量階層性を説明できるような可能性を調べた。前年度に研究した模型をさらに発展させて、より簡単な模型で説明できる可能性があることがわかった。 またヒッグス場が高次元のゲージ場の余次元成分として現れる大統一理論を提唱した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] F.Deppishe: "Probing the Majorana mass scale of right-handed neutrinos in mSUGRA"Euro Physics Journal. C28. 365-374 (2003)
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[Publications] 波場直之: "Gauge-Higgs unification in the 5 dimensional E-6,E-7,and E-8 GUTs on or bifold"Physical Review. D67. 095001 (2003)
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[Publications] 波場直之: "A simple model of generating fermion mass hierarchy in N=1 supersymmetric 6D SO(10) GUT"Physics Letters. B560. 130-139 (2003)
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[Publications] 久野順治: "GUT relation in Neutrino-Induced Flavor Physics in SUSY SU(5) GUT"Physics Letters. B565. 183-192 (2003)