2002 Fiscal Year Annual Research Report
新規カルシウム結合蛋白質peflinの性状解析と生理機能の解明
Project/Area Number |
01J01658
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
北浦 靖之 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | EF-ハンド / カルシウム / ダイマー形成 / アネキシン / 相互作用 / two-hybrid / モチーフ / penta-EF-hand |
Research Abstract |
peflinは、5つのEF-handをもつpenta-EF-hand(PEF)カルシウム結合蛋白質であり、アポトーシス誘導に関与するカルシウム結合蛋白質ALG-2と同じファミリーに属す。peflinの特異的モノクローナル抗体を作製することにより、peflinは、アポトーシス誘導に関わるCa^<2+>結合蛋白質ALG-2とヘテロダイマーを形成すること、また、細胞内局在性解析の過程で、peflinが細胞質に存在するのに対して、ALG-2は細胞質と核にも存在することをすでに明らかにしていたが、本研究では、peflinとALG-2の相互作用部位を明らかにする目的で、各種欠損変異体を作製し、酵母two-hybrid法による解析をおこなった。その結果、peflin、ALG-2ともにEF-5を含むC末端領域が相互作用に必要であることが判明した。これは、EF-5はカルパインの結晶解析によりダイマー形成部位であることが分かっているが、このことはpeflinとALG-2のヘテロダイマー形成についても当てはまる一般的原理であると思われる。peflinの主な機能として、ALG-2とヘテロダイマーを形成することにより、ALG-2の安定性、局在性や機能を制御している可能性が考えられる。Peflinの相互作用因子探索のため酵母two-hybrid法によるスクリーニングを行ったが、ALG-2が陽性クローンとして得られたが、他のクローンは、擬陽性と判断された。一方、ALG-2の相互作用因子を探索した結果、peflinとともに、Alixが陽性クローンとして得られた。さらに新規相互作用因子としてアネキシンXIが見出された。欠損変異体解析よりアネキシンXIのN末端領域と結合すること、in vitroでの解析によりカルシウム依存的に結合することが明らかになった。また、アネキシンXIのN末端領域とAlixのC末端領域はアミノ酸配列に類似が見られ、共通の結合モチーフを有していることが推察された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Y.Kitaura 他4名: "Both ALG-2 and peflin, penta-EF-hand (PEF) proteins, are stabilized by dimer-ization through their fifth EF-hand regions"Archives of Biochemistry and Biophysics. 399. 12-18 (2002)
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[Publications] H.Satoh 他4名: "ALG-2 Interacts with the amino-terminal domain of annexin XI in a Ca^<2+> dependent manner"Biochemical and Biophysical Research Communications. 291. 1166-1172 (2002)
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[Publications] M.Maki 他4名: "Structures, functions and molecular evolution of the penta-EF-hand Ca^<2+> binding proteins"Biochimica et Biophysica Acta. 1600. 51-60 (2002)