2003 Fiscal Year Annual Research Report
地理情報システムを利用した土地利用選択行動の空間統計分析
Project/Area Number |
01J02956
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
矢尾田 清幸 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 地理情報システム(GIS) / 空間情報 / リモートセンシング |
Research Abstract |
本研究の内容は、多様な空間情報を利用して農業経営者の農地利用選択要因を明らかにするための分析の枠組みを構築し、その要因を踏まえて適正な農地保全を行う政策を提言することである。この目的のために、本年度は以下の3点を実施した。 1.青果物需要拡大政策がBMIに与える影響の計量経済分析 本研究の分析手法として用いる空間情報は、農地利用だけではなく、様々な意思決定やその結果に影響を及ぼすものである。その効果を確認するために、BMI値に与える影響に空間情報を取り入れ、分析・検証を行った。 この成果は、2003年度日本農業経済学会大会で個別報告を行った。 2.都市近郊における耕作放棄地の解析 一般的に問題とされる耕作放棄地は、中山間地域を対象としたものが多い中で、本研究は、都市近郊の農業地域における耕作放棄地の発生要因を明らかにしようとするものである。その目的のため、対象地域の空間データ基盤と様々な属性情報とを結合した、分析データマップを作成し、分析を行った。 3.農地利用選択行動の要因分析 これまで、作成してきた農地単位の分析データマップの情報を利用し、農地利用選択行動の要因分析にとりかかった。 なお、2.3.の成果については、今後、学会誌等への投稿を予定している。
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Research Products
(1 results)