2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01J03747
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Research Institution | Kyoto University |
Research Fellow |
八木 香澄 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 尾索類 / 筋肉細胞分化 / カタユウレイボヤ / ヤワラカユウレイボヤ / macho1 / zicL / zinc finger |
Research Abstract |
ホヤの発生に伴って幼生尾部の左右両側に単核で横紋を持った筋肉細胞(ユウレイボヤで36個、マボヤで42個)が分化し、これらの筋肉細胞の系譜は完全に記載されている。本研究では卵内に存在する決定因子の機能機構、その下流因子の単離・発現調節機構・機能解析を含めて解析している。 カタユウレイボヤとヤワラカユウレイボヤのmacho1(マボヤ卵において筋分化決定因子として機能することが示されたzinc finger転写因子)とzicL(別の研究から筋肉分化に関与することが示されたzinc finger転写因子)の産物タンパク質を精製し、SELEX法によってそれぞれが認識するDNA配列を決定した。ゲルシフトアッセイを用いてそれらの配列が認識されることを確かめ、さらに塩基対を変えて結合に重要な配列を解析した。macho1とzicLはどちらも5つのzinc fingerモチーフを有するよく似たZICクラスの転写因子をコードしているが、両者の認識配列は異なっていた。 一方で、Ci-macho1の機能機構を網羅的に解析するため、合成mRNA顕微注入によるCi-macho1過剰発現胚および特異的モルフォリノオリゴ顕微注入による機能阻害胚からRNAを抽出してサブトラクションを行い、約14000遺伝子由来のcDNAマクロアレイとリアルタイムPCRを用いてCi-macho1の下流で発現を制御される遺伝子を同定した。それらの遺伝子や既知の筋肉関連遺伝子の上流配列、さらにゲノム全配列中におけるmacho1やzicLタンパク質の認識配列の存在を解析中である。
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Research Products
(1 results)