2002 Fiscal Year Annual Research Report
光学共振器を用いたレーザーワイヤー電子ビーム形状モニターの開発
Project/Area Number |
01J03761
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
本田 洋介 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 加速器 / レーザー |
Research Abstract |
低エミッタンス電子ストレージリングでのビーム形状モニターとして、レーザーワイヤーの開発研究を行っている。KEK-ATFのダンピングリングで実験を行い、そこでの電子ビームのサイズを測定する。ATFでの低エミッタンス電子ビームのダイナミクスの研究として2つの方向性を考えている。 一つはシングルバンチ運転におけるバンチ体積を決定するメカニズムの解明である。ATFのような超低エミッタンスのビームにおいてはパンチ内散乱の効果がビームサイズに大きく影響する。今年度は我々のモニターを改良し、従来の垂直方向に加えて、水平方向のビームサイズも測定可能にした。また、レーザー強度を増強(レーザー光源と共振器の両方の改良)したことにより、信号強度が大きく改善された。さらに、測定を自動化することにより測定時間を短縮して安定した測定が可能になった。これらの改良により、ビームパンチの体積を十分な精度で決定することができるだけのシステムが完成したと考えている。 もう一つの方向性はマルチバンチ電子ビームのビームサイズ測定である。ビームがマルチバンチになったことにより、シングルバンチとの振る舞いの差異があるかないか、個々のバンチのサイズに違いが生じないかを測定できる装置として我々の装置を改良する。新しく、個々のバンチの同定の為の電子回路を開発し、マルチバンチビームの個々のバンチのサイズ測定を行った。我々のそくてい結果から、ATFのダンピングリングにおいてマルチバンチ運転でも1%エミッタンス比が達成できていること、20バンチのバンチ列のなかでサイズに差異がないことが確認された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] H.Sakai, Y.Honda, N.Sasao, et al.: "Measurement of a small vertical emittance with a laser wire beam profile monitor"Phys.Rev.ST.Accel.Beam. 5. 122801 (2002)
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[Publications] H.Sakai, Y.Honda, N.Sasao, et al.: "Performance Studies of a Laser Wire Beam Profile Monitor"Jpn.J.Appl.Phys.. 41. 6398-6408 (2002)