2002 Fiscal Year Annual Research Report
CD8+T細胞由来のネコ免疫不全ウイルス増殖抑制因子の同定
Project/Area Number |
01J06470
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
下島 昌幸 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ネコ免疫不全ウイルス / ネコ / 細胞性免疫 / CD8+T細胞 / レトロウイルスベクター / 活性化T細胞 |
Research Abstract |
1,ネコ免疫不全ウイルス(FIV)に対するCD8+T細胞の役割 CD8+T細胞亜群(CD8α+β+,CD8α+β-)およびCD4+T細胞について、FIV増殖に対する作用をさらに解析した。CD8+T細胞亜群の抗FIV増殖作用はMHC(主要組織適合遺伝子複合体)に非依存性であり、CD4+T細胞も同様であった。 これらのことから、FIV増殖抑制作用はCD8+T細胞のみからではなく、他の細胞からも産生されうるものであることが判明した。 以上の内容をまとめ、第50回ウイルス学会および6^<th> Feline Retrovirus Research Symposiumで発表した。また学術雑誌への投稿を準備中である。 2,レトロウイルスベクターを用いたスクリーニング系 本系が実用可能であることを確認でき(前回報告)、さらに極めて簡便に行う方法を開発し、Analytical Biochemistryに投稿した(in press)。 3,MYA-1細胞におけるCD56分子について ネコTリンパ球株化細胞であるMYA-1細胞が、NKマーカー・活性化T細胞マーカーであるCD56分子を発現していること、またその性状はヒトCD56と類似していることを明らかにした。 以上の内容をまとめ、第50回ウイルス学会および6^<th> Feline Retrovirus Research Symposiumで発表した。また日本獣医学会会誌に投稿した(in press)。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Shimojima M. et al.: "Usage of myeloma and panning in retrovirus-mediated expression cloning"Analytical Biochemistry. (In press). (2003)
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[Publications] Shimojima M. et al.: "CD56 expression in feline lymphoid cells"The Journal of Veterinary Medical Science. (In press). (2003)