2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01J06501
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柿澤 茂行 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 植物マイコプラズマ / 形質転換 / プラスミド |
Research Abstract |
本研究は、形質転換系の確立していない植物マイコプラズマに対して、世界で始めて当研究室にて発見したRCR型植物マイコプラズマプラスミドを用いてベクターを開発し、植物マイコプラズマの形質転換系確立の技術基盤を構築することを目的としている。 これまでの解析により、植物マイコプラズマのプラスミドに7つのORFが見いだされ、そのうち2つのみが既知の配列と相同性があることがわかっており(複製酵素:Rep、1本鎖DNA結合タンパク質:single-stranded DNA-binding protein)、さらに、複製酵素Repのタンパク質レベルでの発現が確認されたことにより、Repによりプラスミドの複製が行われている可能性が強く示唆された。また、他の微生物プラスミドとの構造比較により、複製酵素Repの周辺領域に複製起点が存在する可能性が示唆された。 植物マイコプラズマのプラスミドにテトラサイクリン遺伝子を組み込み、感染昆虫より抽出したファイトプラズマ濃縮画分にエレクトロポレーション法によって導入した。導入した画分を媒介昆虫に注射して、続いて植物を吸汁させることによってファイトプラズマの形質転換を試みたが、陽性クローンは検出されなかったため、テトラサイクリン濃度や導入条件等のさらなる検討が必要であると考えられた。これらの条件は現在検討中である。また、感染昆虫より抽出したファイトプラズマ濃縮画分を、媒介昆虫に注射して戻し、続いて植物を吸汁させることによってファイトプラズマの継代接種を行うことが可能となった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Shigeyuki KAKIZAWA et al.: "Secretion of immunodominant membrane protein from onion yellows phytoplasma through the Sec protein-translocation system in Escherichia coli."Microbiology. Vol.150. 135-142 (2004)
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[Publications] Kenro OSHIMA et al.: "Reductive evolution suggested from the complete genome sequence of a plant-pathogenic phytoplasma."Nature Genetics. Vol.36. 27-29 (2004)