2002 Fiscal Year Annual Research Report
バルト語動詞のテンス・アスペクト・ムード:スラヴ語との文法的比較対照研究
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01J07575
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
櫻井 映子 (松谷 映子) 神戸市外国語大学, 外国語学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | バルト語 / スラヴ語 / 動詞 / テンス / アスペクト / ムード / 機能意味論 / 対照言語学 |
Research Abstract |
今年度は,昨年度行った先行研究資料の分析と序論に提示した理論的枠組みをもとに,バルト・スラヴ語の動詞の文法的カテゴリー,テンス・アスペクト・ムードの比較対照研究に従事した。主に考察の対象とした言語は,バルト語では,まずリトアニア語,さらに,ラトヴィア語,古プロシア語という最も資料の豊富な3つの言語である。また,スラヴ語では,まずロシア語,さらに,チェコ語,ポーランド語,ブルガリア語等のアスペクトに関する先行研究の充実している諸言語および,通時的側面からの考察の為に必要な古代ロシア語,古代教会スラヴ語等である。現代バルト語の実態の調査にあたっては,翻訳テクスト資料の観察・分析(同一内容をもつテクストの対照),ネィティヴ・スピーカーに対するアンケート調査(インフォーマント・チェック)という方法を用いている。翻訳テクストは,時間構造と人称構造がより明確に異なる,小説における会話文および地の文を中心に,翻訳作品から資料を収集している。アンケート調査は,準備した例文・テクストに対する文法性・適合性のチェック,および,他の可能な表現の指摘等をネイティヴ・スピーカーに依頼する形で行っている。今年度の研究成果は,以下の通りである。来年度は,今年度行った調査作業を継続してゆく予定である。 1.研究発表 「リトアニア語とロシア語の過去分詞の状況語的機能-従属的タクシスの発達」(日本ロシア文学会・上智大学・2002年10月19日) 2.研究論文 「バルト語動詞の時間表現-スラヴ語との比較による特徴づけ」(学習院大学・『人文』1号) 「リトアニア語の過去受動分詞の意味と機能(1)-時間性と定語的機能について」(大阪外国語大学・『ロシア・東欧研究』7号)
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 櫻井 映子: "バルト語動詞の時間表現-スラヴ語との比較による特徴づけ"『人文』(学習院大学). 1(印刷中). (2003)
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[Publications] 櫻井 映子: "リトアニア語の過去受動分詞の意味と機能(1)-時間性と定語的機能について"『ロシア・東欧研究』(大阪外国語大学). 7(印刷中). (2003)
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[Publications] 櫻井 映子: "ことわざの文法と意味構造-リトアニアのことわざの時間表現"『ことわざ』(ことわざ研究会). 2. 1-10 (2002)