2002 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロガスタービン実現のための非構造格子オーバーセット法による数値解析
Project/Area Number |
01J08474
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
富樫 史弥 東北大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 数値流体力学 / 非構造格子 / Navier-Stokes / オーバーセット |
Research Abstract |
申請者らによって開発された非構造格子オーバーセット法は、前年度までにEulerコードからNavier-Stokesコード、さらに非定常流の計算が行えるよう拡張されてきた。しかしながら、従来の手法では、物体同士が接触するような問題を取り扱うことはできず、従来の手法である、構造格子オーバーセット法でもそのような接触問題は取り扱うことはできないでいる。そこで、申請者らは非構造格子オーバーセット法を複数の物体が接触した状態でも計算できるよう、本手法を拡張した。 拡張された非構造格子オーバーセット法を用いて、ONERA M5翼胴形態の計算を行い、計算結果と実験結果を比較し、コードの妥当性を検証した。更に、この手法を用いて航空宇宙技術研究所の行っている次世代超音速輸送機プロジェクトにおける実験機と固体ロケットブースターの分離シミュレーションを行った。 マイクロガスタービンのような非常にせまい内部流の解析では壁面の影響が非常に大きく、また、ローターのぶれによる壁面との接触を考慮することも非常に重要である。今回拡張されたコードはそのような解析に非常に有効なものであると思われる。 以上の結果は6月にアメリカ、セントルイスにて行われたAIAA会議にて発表し、続いて10月にはアメリカ、フロリダにて行われたOverset Symposiumにて発表し、そして、1月にはアメリカ、リノにて行われたAIAA会議にて発表を行った。 また本手法の更なる高度化についての発表を2003年6月にアメリカ、フロリダにて発表予定である。
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