2002 Fiscal Year Annual Research Report
マオリ学と人類学:ニュージーランドにおける二つの学的知の相互関係性についての研究
Project/Area Number |
01J09910
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊藤 泰信 九州大学, 比較社会文化研究院, 特別研究員(PD)
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Keywords | マオリ学(Maori Studies) / 人類学 / ニュージーランド / 社会システム理論 / フィールドワーク |
Research Abstract |
本研究の課題であるマオリ学と人類学との相互関係についての文献調査を、年間を通じて行ない、研究をさらに押し進めた。 進行中の研究については、日本民族学会(題目「ニュージーランド先住民マオリにおける知識伝達の諸相(2)」;第36回研究大会;2002年6月;於金沢大学)や、ニュージーランド学会(題目「マオリ個別の学と教育:Maori Studies/Whare Wanaga/Kura Kaupapa Maori」;第41回研究例会;2002年12月;於大阪工業大学)などで口頭発表し、他の研究者と意見交換を行なった。 2002年8月から9月にかけての1ヶ月半間、ニュージーランドにてフィールドワーク(現地調査)をおこなった。調査においては、昨年の調査に引き続きオークランド大学(オークランド)をはじめとする研究機関において、教官や学生、スタッフへの聞き取り調査を実施した。 11月に行われたニュージーランド社会人類学会年次大会(Annual conference 2002, Association of Social Anthropologists of Aotearoa/New Zealand,於マセイ大学)にて、"On Maori Studies as a discipline and its differentiation : from the viewpoint of social systems theory"と題した口頭発表を行い、ニュージーランド在住の社会人類学者、マオリ人研究者との議論・意見交換も積極的に行なった。 また、九州人類学研究会で、「システムのカップリングについて:宗教システムとその環境」と題するセッションの代表者として、他のフィールドで調査を行なっている他4名の研究者(人類学者・政治学者)とともに発表を行ない、本研究が扱っている問題の共通性や個別性などについて議論を深めた。その成果は『九州人類学会報』(九州人類学研究会)に掲載予定である。
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Research Products
(2 results)